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2016年3月25日(金曜日)
【インド】 アラコナム






朝、カデルがイクマさんたちをホテルに迎えに行ってくれた。


ド派手な浴衣に身を包んだミナさん。

お化粧もバッチリで、まるで雑誌のモデルさんだ。











ママがそんな日本のトラディショナル浴衣を見て、ハッとした顔をして奥の部屋に入っていき、綺麗なサリーに着替えて戻ってきた。



「フミ!インドのトラディショナルクロースと日本のトラディショナルクロースの写真を撮って!」



まぁこの柄とかイマドキな感じなので、あんまりトラディショナルではないんだろうけど。











ミナさんは今日の午後からチェンナイの南にあるポンディシェリという町に行く。

なにやらそのポンディシェリは最近までフランス領だったエリアらしく、今でも欧米のレストランやバーがたくさんあり、この南インドにあってビールが格安で飲める。


西海岸がゴアなら、ポンディシェリが東海岸のパーティタウンって感じだ。





「ミナさん電車で行くんですか?ポンディシェリまで。」



「はい、そうですよー。」



「え?その格好で行くんですか?」



「はい、そうですよー。」





こ、このド派手な浴衣…………これで町を歩いてたら日本でもそこそこの視線を浴びるはずなのに、それがインドだったらどんなことになるか…………



ていうか危なそう。

女の子1人でインドでこんな注目を集めるような服装をするのは。








それはカデルも感じたようで、ローカルの電車はオススメしないとアドバイスしてくれた。


そしてポンディシェリまでの道のりを全てパソコンで調べてくれる。





今日は祝日なので人があまり電車に乗らない。

そんな人の少ない電車に乗るのは逆にあまり安全とは言えないようだ。

男だったら構わないだろうけど、女の子はどんな危険があるがわからない。






最終的にはミナさんの判断だけど、これがカンちゃんだったら絶対に止めるなぁ。


カンちゃんと旅するの嬉しいけど、めっちゃ心配だ。

カンちゃんという宝物を傷つけないように旅しないといけない。





















結局、俺たちの忠告を聞いてくれて、チェンナイまでタクシーで行き、そこからエアコンバスでポンディシェリに向かうルートに決めてくれたミナさん。


ローカル電車に比べたら相当高くつくけど、女の子1人で初インドで、あの鬼のような喧騒の中で客引きをかいくぐって乗り換えしていくのはかなりキツイと思う。





「ポンディシェリの近くにエコビレッジがあるんですよー。お金を使わない社会を作ろうっていう町があって、そこに行ってみたいなーって思ってますー。」






なんだそれ?


なにやらそのエコビレッジというやつ。

お金を使わず、自給自足で、それぞれの人ができることをして仲間に貢献するというコミュニティを作って生活しているんだそう。


世界中の何十カ国から人がやってきており、町の真ん中に金色の大きな球体があり、その中でみんな瞑想してるんだそう。


ヒッピーコミュニティ的な感じかな。


最初は欧米人のカップルが始めたものらしく、今はどんどん拡大されて2000人ほどが暮らしているそう。

日本人も数人いるそうだ。


30年くらい住んでる日本人の婆さんとかいるらしい。



こうしたエコビレッジというコミュニティでは世界で1番成功している例なんだって。










日本でも何ヶ所かこういう場所は存在する。

島とか山の中とかで、世捨て人や自称アーティストたちがコミュニティを作って集団で暮らしている。


俺もいくつか行ったことあるけど、閉鎖的で、人もみんな独特でとても馴染めなかった。

ここに馴染めたらもう戻れんなと思った。



このインドのエコビレッジでも仲間に入るには厳しい審査があるらしく、1年間町でボランティアをした上で面接試験に通ったら晴れてニューカマーに昇格し、そこからさらに1年間またボランティアをしてやっと町民になれるんだそうだ。






そりゃ厳しいなぁと思ったんだけど、そのエコビレッジに行った人の話では、宿が有料で、レストランもあってもちろん有料で、普通にガンガンお金使いながら人々は生活してるんだそう。しかも物価も高いらしい。

え?お金かからない社会じゃないの?



きっと映画のザ・ビーチみたいな、秘密の島で自由を謳歌するコミュニティとか、ゲバラが好きな人とかが新しい世界を求めて集まってくるんだろうな。


俺は行かない。









ひどい…………























今日は学校が休みで特にやることもなく、お昼になってミナさんを駅に送っていきバイバイ。


それからカデルと俺とイクマさん、マニガンダルとサラバナンの5人で久しぶりにお出かけすることに。


学校にずっとこもってるのでアラコナムから出るだけですごく遠出するような気分だ。









30分ほど車を走らせてやってきたのはカンチプラムという町。

カデルが言うには古くからのヒンドゥー教の一大聖地らしく、北のバラナシ、南のカンチプラムというくらい重要な場所なんだそうだ。



「フミ、ほらあれを見て。」




蟻の巣みたいに人がうごめくインドの町の中で、ひときわたくさんの人が密集している場所があって見てみると、向こうの方に巨大な寺院の塔が見えた。







おお!あれか。確かにでかい。


入り口から洪水のように人が溢れ出ては、押し込まれていく。


























この寺院の名前はなんとかかんとか。覚えられない。

別名はマンゴーツリー寺院。










名前の由来はこの寺院の深部に存在するというマンゴーの木からきているそう。


一体どんな寺院なんだろうとワクワクしながら俺も洪水に飲み込まれた。






















寺院の中は石造りになっている。












薄暗い、洞窟のような閉塞的な通路を裸足で歩いて行く。

星の数ほどの人々が何百年も歩いてきたこの石の地面は滑らかに鈍く光っている。


寺院は基本、裸足で入らないといけない。
そういう決まりだ。












細かい彫刻が施された石の柱が規則的に並び、まるでどこかの遺跡みたいだ。

でもここはれっきとした現役の宗教施設。


インド人たちが黙々と歩く横を過ぎていると、柱の陰からぐわっと不思議な表情をしたヒンドゥーの神様の像が現れて驚く。


怒っているのか、笑っているのか、悲しんでいるのか。


極彩色の像が物言わず影に包まれている。












「フミ、フミもロウソクに火をつけるかい?」



ひとつの祠の前で人だかりができており、みなが小さなロウソクに火をつけて地面に並べていた。

火に手をかざして、何かを受け取ったかのようにその手を自分の頭に近づける人々。


まるで火に神が宿っているかのように。









俺たちもロウソクを買った。


ライターでロウソクに火をつけようとしてたら、カデルとマニガンダルとサラバナンが大慌てでそれを止めてきた。

尋常じゃない驚きかた。



「え!?ど、どうしたの!?」



「フミ!!ストップストップ!!チョウダメデス!!ライターで火をつけるなんて神へのスーパースーパー侮辱だよ!!」




どうやら他のロウソクから火をもらう形じゃないといけないみたい。


ライターはタバコを吸うための不浄なものだから、そんなもので火をつけるなんて超絶バチあたりなんだそう。


ご、ごめんなさい。






















裸足の足の裏にオイルやゴミや、色んなものを踏みながら歩く。



どこからか不思議な音色が反響して聞こえてきた。


洞窟の中に響きわたり、ジメッとした湿気を震わせる。


しばらく歩くと、柱の影に細長いラッパを吹いている上半身裸の男性がいた。


穴をおさえる指を素早く動かして、他のどの国にもない独特なメロディーを奏でている。


その前にはたくさんの人が座っており、無言でバラモンたちの儀式を待っていた。
























無数の祠、無数の神の像を通り過ぎながら奥へ奥へと入り込んでいく。


やがて寺院の中心部に着くと、小さな入り口があり、インド人たちの行列ができていた。

中を覗くと明かりが見え、バラモンが何かしているようだった。


しかし残念なことにこの先はヒンドゥー教徒しか立ち入ることはできないみたいだ。


マニガンダルとサラバナンが真剣な顔で中に入っていった。


















ヒンドゥー教の起源は詳しくわかっていないそうだけど、2300年前の出土品にシヴァらしき絵が描かれているそう。



ものすごくたくさんの神様がいて、ブッダはヒンドゥー教の数多くいる神様のうちのひとつという話を聞いたことがある。


ヒンドゥー教徒は世界中に9億人もいて、キリスト教、イスラム教に続いて3番目に多いんだそう。


民間信仰から定着していったものなのかな。








迷路のようなしばらく進んでいくと、パッと外の明かりが見えた。

あれ?出口かな?と思ったら、そこは中庭になっており、夕暮れの空にそびえる塔が見える。



庭の真ん中にひとつの木がはえていた。


葉が繁り、何か緑色の実がなっている。



なんの木なんだろ。










「フミ、これはマンゴーの木だよ。樹齢3500年なんだよ。」




マジか!?

3500年て!!!



縄文杉が2000年だよな?いや、7500年て説もあるか。


日本ではギリ稲作はじめましたのころ。


ヒューマンが余裕で狩猟に明け暮れてたころた。



そんなころからこの木は神の木として崇められてきたのか。

どれほどの祈りがこめられてきたのか想像するだけで身震いするようだ。











しかしさすがに木も生き物なので、なにやら20年ほど前に枯れて死にかけてしまったことがあったそう。


これはいかんということで科学者たちが現代技術を尽くして木のメンテナンスをしたところ、復活してまた元気に葉を繁らせるようになったそうだ。




「おかしなもんだよ。神は木を助けなかった。科学がこの木を救ったんだ。そしてまたみんな神に感謝してる。」




無宗教のカデルが笑いながら言った。

確かにそうだよな。


でも科学がいくら人類の行く先を示しても、この地球の大部分の人たちは非科学的な宗教の教えを心の底から信じている。



日が沈み、寺院を夜の闇が包んだ。















ていうか大きな寺院にも、3500年のマンゴーの木にも驚いたけど1番驚いたのは寺院の外でみんなでドーサを食べたとき。













毛深すぎるのにウェイター。





ていうかそこに気がいって上半身裸ということをスルーしてしまう。






毛深すぎたらウェイターしたらいけないわけじゃないけど!!!



いやー、ドーサ美味しかった( ^ω^ )













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金丸文武
プロフィール
宮崎県出身。路上演奏の稼ぎのみで日本一周、世界一周を達成。今も世界のどこかを放浪中。

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