サイトのホテルの写真が違いすぎませんか………?

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2016年5月22日(日曜日)
【トルコ】 イスタンブール












最近アゴダで宿をとってくださるかたが増えて本当にありがたいです。

僕のブログの下にあるアゴダのリンクから宿を予約してくださったら僕にマージンが入るという仕組みなんですけど、これってだからといって宿代が高くなるなんてことは一切ありません。



この前1000ドルを超える予約が入った時は結構ビビりました。


1000ドル超えのホテルを、旅行代理店ではなく僕のブログから取ってくださるなんてツワモノ以外の何者でもないです。


僕らはいつも安宿の検索ばかりしてるもんで……………














というわけで1000ドル超えのホテルではなくて、1人800円の宿に移りましょう。




本当は今泊まっているゴールデンガラタで延泊したかったんだけど、すでに予約で埋まっており俺たちは出るしかない。

もうちょっと早くいいなよー、と言ってくれたお兄さん。

いい宿だったなぁ。




ちなみに延泊しようと思ったら、ネットで予約した時の割引の値段は適用されなくて通常料金になる。


ネット予約した時は1泊1人550円だったけど、通常料金だと700円だ。


やっぱり現代の旅はネットとクレジットカードがないとあらゆるものが割高になってしまう。










いやぁ、それにしてもアゴダの安宿の充実ぶりがすごいですよバッグパッカーのみなさん。

しかもセールでめっちゃ安い部屋がポンって出たりするから、すごいお得。

今日から泊まる宿もすぐ見つかった。




ただ週末なので安い部屋があんまりなくて、1泊1人800円のツインルームが1番良さそうだ。


イスタンブールは一般的なドミトリー系のゲストハウスよりも、アパートを利用した部屋貸しスタイルの宿が多い。


今日からの宿もそんな感じで、情報には1890年に建てられた建築物を改装したもので、調度品も豪華なアンティークもので飾られているそう。

写真で見る限り宮殿の王様の寝室みたいなゴージャスさだ。








マジでこんなとこに1人800円で泊まれるの!?なにこのベッドの手すりの装飾!?







イスタンブール半端じゃねぇな、と思いながらワクワクで宿移動。


の前にいつもの食堂で朝昼ごはん。


ヌポオォウウウウウウウ!!な、なんて美味いんだ信じられねぇ……………


















おじさんたちもみんな本当にいい人で、宿がちょっと離れるから来る回数減るかもだけど、マジでお世話になりました!

またイスタンブール出る前に必ず来ます!!




















イスタンブールは坂の町。

めちゃくちゃ急激な坂をキャリーバッグを引きずってハァハァ言いながら上っていき、タクシムの近くまでやってきた。










たくさんのオシャレカフェが軒を連ねており、スーパーも多くて中流のローカルエリアって感じだ。


新しい宿はこのあたりなんだけど、いくら探しても見当たらない。

そこらへんのお店の人に聞いてみてもみんなわからなくて、疲れてとりあえずそこらへんにあったカフェに入ってチャイを1杯。


たった2.5リラ、100円でオシャレカフェの一員になれるんだからトルコのカフェ文化はたまらない。

そしてそのどれもがワイファイを持ってるから楽だよなぁ。


すぐにグーグルマップで宿の正確な位置を確認して向かってみた。











路地裏の寂しい一角にようやくそれらしい建物を見つけたんだけど、ただのボロいアパートで看板も何もない。






マジでこれか?と外観の写真と見比べてみるんだけど、やはりこれのようだ。


さっき見たサイトのレビューでは、





「ワイファイがサクサクで最高!」


「オーナーの女性はパーフェクトウーマン!!」





なんていう絶賛の声が書いてあった。


本当かよって半信半疑でドアから中に呼びかけてみると、しばらくして階段からおばさんが降りてきた。




「ハーイ、あなたたちの部屋はここね。じゃあお金は90リラ。」




2日分で3200円を払い部屋を見てみた。




















えーっと、





















えーっと、













この写真載せたらダメだと思う……………






王様の部屋っていうか使用人の部屋やん……………


呆然やん……………




ま、まぁプライベートルームでワイファイさえあれば全然問題ないか!!







「ワイファイはないわ。でも近くのカフェでいくらでもワイファイはあるからそこでチャイがてら拾ってね。それじゃ。」



「うおおおおい!!ちょっと待てええいいい!!!ワイファイ有りってサイトに書いてましたよ!!」






出た。

ワイファイ有りと書いといて、行ってみたらないパターンのやつ。


マジでこれどうにかしてくれよ。

今さら移動して探すのも大変だし、ほとんどの人が諦めて泊まると思う。

それを計算してワイファイ有りって嘘を書いてるとしか思えんっていうか王様の部屋はどこにあるんですか?



カレンダーが2年前のままやし………………






「私いつもこの建物にはいないから、チェックアウトの時はそこらへんに鍵置いて勝手に出ていいからね。じゃあ。」






ふぅ……………まぁいいか。



























「どうもー。え?部屋が王様の部屋じゃなくて使用人の部屋だったんですか?あははー、それは参っちゃいますね!」



荷物を置いて町のカフェで落ち合ったアユムさんがそう言いながら、爽やかな笑顔でトルキッシュコーヒーを飲んでいる。


ジムのあるホテルにはワイファイなんて余裕でありますよね…………






そんなアユムさんに見守られながら今日もいつものオシャレカフェエリアでギターを出して演奏開始。


日曜日ということもあり人通りも多く、順調にお金が入っていく。

みんな素敵な笑顔でサラッとお金をギターケースに置いて、飾ってないんだけどそれだけでカッコいいなぁ。




「あれ?え!どうしたのその服?」




ふと横を見ると、カンちゃんが何やらカッコいいダウンジャケットを着ていた。

そんな冬服持ってなかったよね!?






「隣の古着屋さんのおじさんがこっち来なって行って、お店の中の商品貸してくれたー。あったかいなー。トルコの人って本当優しいね!」



優しすぎる…………

イスタンブールは大都会だから他の地方都市に比べると冷たいところがあるけど、それでもこの優しさだもんなぁ。





おかげでのびのびと歌わせてもらって3時間であがりは180リラ。6600円。























路上を終えたらまたカフェでアユムさんに色々教えてもらいながら作業し、ネット作業に疲れ切ってみんなでバーへ移動。



「おお!ここドラフトビールがあるじゃないですか!あー!美味しい!!やっぱり瓶よりドラフトがいいですね!」















ネット作業って本当根気が必要だ。


俺だったら壁にぶち当たったらすぐに諦めてしまうけど、アユムさんはすぐにグーグルで調べて解決法を見つけてバンバン前に進んでいく。

その根気と問題解決能力が成功の秘訣でもあるんだろうなぁ。





それにしても贅沢しすぎ!!

あんま稼げてないのに!!







次の国のブルガリアって稼げてたかなぁ。







~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




ホーチミンの宿をアゴダでとってくださった方がいました!



そしてホイアンの宿をアゴダでとってくださった方がいました!


どちらもベトナムですね!

フォー食べまくって素敵なベトナム旅行を楽しんでください!

ありがとうございます!






旅の動画、6000円の世界一周日記、コンタクトはこちら。

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100億って稼げるものなの?

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2016年5月21日(土曜日)
【トルコ】 イスタンブール












「どうもー。昨日はありがとうございましたー。」



昨日お会いしたアユムさんと今日も町中のカフェで合流した。


今日も体にフィットしたピタピタのシャツを着てティアドロップのサングラスをかけて、最新のマックを華麗に操るアユムさんのダメージジーンズの破れかたが俺の破れかたと違うのはなんでだろう……………











昨日教えてくれたアドセンスやワードプレスの初期設定、それにヨーロッパでの楽しい過ごし方を、チャイを飲みながらレクチャーしていただく。

マジでマックの使いかたが目にもとまらぬとはこのこと。


キーボードの前についてるタッチキーボードのところで操作してるんだけど、指先2ミリも動かさないでページがヒュンヒュン飛び交う。



え?ちょ、今なんかしました!?え!今の数秒で何を理解したんですか!?ちょっ!まっ!



もう本当ホモサピエンスが強制的にウォシュレット使わされてウホッウフオオオオオオ!!ってキレてるくらいの勢いでまったく理解不能すぎて、理解不能の向こう側に突入している。


しかしカンちゃんはまだパソコンに詳しいのでギリ、アユムさんのレクチャーに着いていっている。




「もしプログラミングを学びたかったらこのルビーっていうところを勉強していくといいですよ。ジャバスクリプトとかは別にしなくてもいいです。ネットって言うのは一次関数が二次関数になっていって、デフォルトがイングヴェイマルムスティーンでスウィープからスキャロップして悲しみが雪のように積もる夜です。」




そんなにハマショーが好きなんですか?って聞きそうになりながらアユムさんとカンちゃんの作業をホモみたいな顔して眺め、出来ることなくて切なくなってきたので路上行きましょうか。



さーて、今日は土曜日!!

おととい見つけたオシャレ飲み屋街の中でキチンと稼いでやるぞ!!


うおおおあおおおおおおおああああああああああ雨降ってる!!!!






雨降ってるし……………







え?ていうかこの空から降ってくる液体ってなんですか?


今回の旅に出て3ヶ月以上経って初めての雨じゃないかな…………



雨って降るんだね。



雨って降るんですね、土曜日に。








おお……………懐かしいな…………

そうだよ、雨が降ったら路上ってできないんだよ。

最近あまりにも降らないのが当たり前になっていたから、この感覚を忘れていた。



よりによって週末、ってやつだよなぁ。

今そんなに稼げていないこのイスタンブールで土曜日を潰されるのはかなりしんどい。


なんとか少しでも稼がないと。












雨は降ったり止んだりを繰り返しており、降ってる時は軒下に逃げ込んで、小雨になったタイミングを見計らって歌うというやりかたでなんとか演奏していく。

小雨なので通行人は普通に歩けているんだけど、やっぱりギターが濡れるのは避けたい。


うーん、お金は結構いいペースで入るんだけどなぁ。


結局しばらくして雨が本降りになってきてしまい、1時間ちょいで終了。


あがりは130リラ、4800円。



ぐおお…………週末ちゃんと歌いたかったなぁ。


















俺が歌ってる間の時間を有効活用しましょうということなので、2人は近くのレストランで作業している。


雨に濡れながら小走りでレストランに入ると、窓際の席で赤ワインのグラスを傾けながら優雅にパソコンに向かい合っていた。


ゆ、優雅!!





「カンちゃん、これいくら?赤ワインってお店で飲んだらどれくらいするんだろ。」



「あ、金丸さん、僕今日何もしてないのにネットチェックしたらこれの10倍以上稼げてたんで大丈夫ですよ。」



「何もしてないてどういうことなんですか!!」



「ネットってのは不動産みたいなもんです。ひとつのものを形にしておいたらあとは勝手に収入が入ってくるんですよ。あ、税金のことが気になるようでしてらいくらでもお教えします。ネットよりそっちのほうが得意です。もちろん合法的なやり方なのでご心配なく。」





明日で今泊まっている宿の宿泊が終わる。

本当は6泊もすればイスタンブールは充分だと思っていたけど、今アユムさんに教えてもらえることはガンガン教えてもらっておきたい。


このチャンスを無駄にしないために、イスタンブール延泊だ。




「金丸さん、億稼ぎましょうか。100億は、まだちょっと微妙ですけど、億なら僕でもいけますから。」




億て!!

100億が微妙って、不可能なラインじゃないんですね!!やれそうなんですね!!




いやー、毎日楽しいカッコいい仲間と夢語ってお酒飲んでめっちゃ楽しい!!



ここはイスタンブールだー!!!











~~~~~~~~~~~~~~~~~~




シアトルの宿をアゴダでとってくださったかたがいました!!

アメリカ旅行、楽しんでください!ハンバーガー!






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2016年5月20日(金曜日)
【トルコ】 イスタンブール





今泊まってる宿、ゴールデンガラタ。


ドミトリーにいるんだけど、まぁとにかく清潔に保たれている。


だって宿のおばちゃんが毎日掃除をしてくれるから。


壁の拭き掃除、床の掃除機がけ、床の雑巾がけ、


これでもかというほどくまなく磨き上げてくれる。


インドの安宿なんだったの…………?

5年はシーツ変えてなさそうな宿とか普通だもん………枕カバーっていうかカバーないし…………

掃除なんて掃き掃除がせいぜいだし……………


本当、人々が清潔な国ってそれだけで嬉しくなるなぁ。




















そんな快適なドミトリーのベッドで、カンちゃんと2人でとある航空券のチケットとにらめっこしていた。



大好きな大好きなノルウェー。



世界一周でどこが1番よかった?と聞かれたら毎回ノルウェーと答えるほど素晴らしかった国。

美しい町、美しい自然、孤独なフィヨルドの谷間、この世の果て感を味わうにはあれほど素晴らしい場所はない。




そんなノルウェーでとある場所に行きたいと思っていた。


飛行機でしか行けないのでちょいちょい航空券をチェックしていたんだけど、変動があってかなり悩んでいた。



貴重なヨーロッパでの時間を割いてまで行くべきなのか……………でもやっぱり行ってみたい……………

今回の旅の中でもここだけは、と思っていた場所。


でもそんなにチケットも安くないし……………






その場所とは、世界の極北に位置するノルウェーからさらにはるか北の沖に浮かぶ島。スバールバル諸島。


もうほぼ北極と言ってもいい場所にあるんだけど、なぜそんなところに惹かれているかというと、このスバールバル諸島にはある秘密の施設があるから。




その施設とは世界種子貯蔵庫。


この地球上に存在するあらゆる植物の種子が保管されている施設。


もし地球に有事が発生した時のために人類が生き残られるよう、種子が保管されているのだ。



そんなノアの箱舟みたいなものがこの世の果ての島に存在する。

旅心が疼いてしょうがない。






「あ!フミ君!このチケット結構安いよ!!」



「え!どれ!!」




ノルウェーのオスロ発、スバールバル諸島行きの飛行機が55000円であった。

2人で往復でこの値段。



おお………これは安いんじゃないか…………


でも現在手元にはそれだけのお金はない。


カンちゃんのカードで切ることができるのでとりあえず大丈夫だけど、これからの旅の負担にならないだろうか……………





「行こうよ!フミ君行きたがってたやん!私もめっちゃワクワクする!頑張って稼ごう!」



カンちゃんの言葉に背中を押してもらい、チケットを…………………














とった…………………








「うわあああああああ!!!この世の果てに行けるの!?俺たち行っちゃうの!!?」



「行けるー!!今までで1番遠いところだよー!!楽しみすぎる!!」




取っちまった!!

ただ出発は6月の29日。

それまでにヨーロッパを北上してオスロまでたどり着かないといけない。




うおおおお!!大丈夫!!!必ずたどり着いて世界の果てに行ってやる!!


あああ、どんなところなんだろ…………ノルウェーのトロムソでさえあんなに寒くて最果て感があったのに、さらにはるか沖の島だと…………


もうほとんど北極だぞ……………



いやああああ!!楽しみすぎる!!









そして大好きなノルウェーの町での路上も楽しみ!!


綺麗な街並み、可愛い家並み、そしてすごく稼げたのがなによりデカい。



前回の世界一周。ロシアを鉄道で横断してフィンランドに入り、そこからヒッチハイクでラップランドの森を抜けてノルウェーに入った。


まだ旅が始まったばかりで何もわからないままとにかくたどり着いた町で無我夢中で歌いまくった。




6000円でスタートした世界一周だったけど、ノルウェーのおかげでお金を貯蓄できて、その後のヨーロッパに向かうことができた。




ノルウェー北部にある小さな港町、ボーデ。


小ぢんまりしたショッピングストリートがあってすごく稼げたんだよなぁ。


マイナーな町なので他にバスカーもいないし、すごく歌いやすくて大好きな大好きな町。


今回のノルウェー旅でも必ず行って稼ごうと思ってる。



あぁ、今回行くスバールバル諸島にしても、俺にとってノルウェーは本当に聖地だ。














午前中からテンションが上がりまくって、そのままの勢いでいつもの食堂でご飯!!











ブラジリアンガールのビアちゃんと一緒に!!

俺たちが死ぬほど美味いから!!と絶賛して連れて行ったんだけど、最近ビアちゃんもめっちゃハマってて毎日ここで食べてるみたい。


トルコのご飯大好きよ!でもこのトルコ人たちがみんな飲んでるアイランは怖くてまだ試してないわ…………というビアちゃん。


レッツトライ!!俺たちは好きだよ!!と勧めてビアちゃん一口!!




「うえぇぇぇぇ………な、なにこれ!信じられない!!なんでヨーグルトがしょっぱいの!!」



そう、アイランは甘いとみせかけてしょっぱいという意表を突いてくる飲み物です。

みなさんもどうぞ飲んでみてください。



















美味しいご飯を食べて3人でウッキウキでちょいとお出かけ。

今日は人と会う約束をしている。


日本人のブログの読者さんで、この男性も世界を旅しており、ゆうべイスタンブールに着いたんだそうだ。


以前の世界一周中に、タイに住んでいるのでもしこちらに来られたらお会いしましょうとお誘いをいただいていたんだけど、タイミングが合わずに会えないままだった。


それが数年越しに今度はイスタンブールでその機会が巡ってくるとは。



なにやら、世界を旅しているというよりは世界中で暮らしながらネット関係のお仕事をされているかたのよう。


どんなかたなんだろう?と少し緊張しながらも待ち合わせ場所のガラタ塔に向かった。



















イスタンブールのランドマークであるガラタ塔は古い町並みが広がるガラタ地区の路地裏の中にポツリと現れる。


周りは細い石畳の道が迷路のように入り組んでおり、たくさんのオシャレなカフェが点在している風情のある場所だ。


路地裏から見上げる古めかしい石造りのガラタ塔の姿は、時代をタイムスリップさせる迫力がある。



塔の足元は広場になっており、温かい日差しの中でたくさんの人がのんびりと過ごしていた。









激美人すぎ!!












「あ、金丸さんですか?ああ!会えましたねー!!」



そんな広場で声をかけてくださったのは、とてもスタイリッシュでカッコいいお兄さんだった。

外国で暮らしているのが納得できる、自信に満ちた雰囲気を醸し出している。



身なりもとても綺麗で、グッチのレザーバッグにゴツい腕時計、サングラスをシャツの胸元にさしているという成功者以外の何物でもない格好。



おお、カッコいい人だな。





「そのあたりのカフェでチャイでもいかがですか?」




そんな男性、アユムさんと4人で近くのオシャレカフェに入って色々お話をさせていただいた。


この前までタイのバンコクに3年住んでいたらしく、俺と同じく世界を旅していたルーさんやケータ君とも会ってバンコクでクラブに行って遊びまくっていたという。


お仕事は詳しくは書かないけどネット関係で、ワイファイの飛んでるカフェさえあればどこでも仕事ができるという現代ビジネスマンさん。

俺たちバッグパッカーがとても泊まれないようなホテルに泊まりながら旅してるそう。





「いつも旅先でもジムで走って体鍛えてるんですよ。スッキリしていいですよ。」



「え?いつも各国でジムに通うんですか?」



「あ、だいたいホテルについてるんですよ。」



「ホ、ホテルにジムがついてるぅ!!??なんですかそれ!?何か悪いことしてお金稼いでるんですか!?黒い金ですか!?」



「あはは。ジム付きのホテルなんてどこにでもありますよ。」





宿でわざわざ疲れることするて!!


こちとら宿にたどり着くまでにクソ重いバッグ引きずって死ぬほどしんどい思いしてるのに、それから宿で疲れることするて!!


逆なの!?逆のことするのが成功者のアレなの!?





しかもバンコクで住んでたアパートの家賃、月10万円だったそう…………

王でしかない………………









「なんなの!日本人ビジネスマンはそんなに稼いでるの!?」



「ビアちゃん、彼はいつも世界中を飛び回ってジムのついてるホテルに泊まってるんだって。」



「んー…………アーユーシングル?アッハッハー!!ていうかこれ美味しくない!!」





ブラジルでは紅茶は病気の時にしか飲まないものらしくてトルコのチャイにウェェ!って顔をしかめてるビアちゃん。

いやぁ、友達にいたら本当に楽しい子だなぁ。
















「今日は路上はしますか?いやー、いつもブログで見ていた金丸さんの路上見てみたいですよー。」




おお、もちろん歌わせていただきますよ。

せっかくこうしてお会いできたんだ。頑張っていい歌うたうぞ。






















ビアちゃんとフェイスブックを交換して別れ、それからアユムさんと3人でゆうべ見つけたオシャレ飲み屋街に向かった。











案の定たくさんの人で賑わっており、しかも人々はみんな雑誌から出てきたようなカッコいいファッションに身を包んだイスタンブールのイケイケの人たちばかりだ。


いいですねー!!とお酒大好き、ナイトライフ大好きのアユムさんもテンションが上がっている。



ここは他の路上パフォーマーは誰もおらず俺の独壇場。

オシャレな町の路上で静かに弾き語りなんかしたら雰囲気バッチリだ。





アユムさんが見守る中、ゆっくりとギターを鳴らした。
























タクシムよりは人通りはもちろん少ないんだけど、その分単価が高い。

紙幣が結構入るし、雑踏がないので喉に負担をかけずに静かに歌えるので聞いてくれる人にもいい。


目の前に駐車場があるんだけど、そこのスタッフのおじちゃんたちがここでやりな!ノープロブレムだ!とニコッとウィンクをしてくれる。




「いいですねー!本当にこうやって稼いでいたんですね!!」



あがりはそこまで爆発的にはよくないけど、静かに周りを気にせず歌えてストレスがまったくない。

ああー、やっといい場所見つけたぞ。


あがりは158リラ。6000円。





















堪能させていただきましたからビールおごられせください!と言ってくださるアユムさんと一緒に夜の雰囲気で賑わうバーを巡った。


そこの可愛い女の子がたくさんいるバーにしましょう!!というアユムさん。


いやあ、ノリノリだなぁ( ^ω^ )

しかも外国人の女の子にモテるだろうなぁ。



























頭上にたくさんの傘が吊り下げられてるオシャレ極まりないバーの外のテーブルに座り、ダンスミュージックが爆音で流れる中で乾杯!!

ビール美味すぎる!!

そしてこの夜のムードがたまらなく嬉しくてウキウキしてくる!!





「思ったんですけど、金丸さんが歌っている間にカンちゃんさんが他にやれることがあるんじゃないかなぁって思いました。金丸さんってブログでアフィリエイトはしてないんですか?」




ネットの申し子であるアユムさん。

パソコンひとつで世界中で稼ぎながら暮らしているアユムさんに色んなアイデアを教えてもらった。





「なるほど。FC2ブログにしてるからグーグルアドセンスができないんですね………それならワードプレスとかに移行したらどうですか?やっぱりグーグルアドセンスは長期的に見てやったほうがいいと思いますし、ワードプレスを覚えたらこれから先ネット社会で強い武器になりますよ。必ず。」




ワードプレスかぁ…………

グーグルアドセンスも本当はしたいけど間違ってFC2ブログに登録したことで出来なくて諦めていた。


せっかくブログやってるのにやらないのもったいないですよ、というアユムさんの言葉がめっちゃ響く。


でもまたブログを引っ越すのもめっちゃ手間だし、お気に入りに登録して読んでくださっている読者さんたちを混乱させたくない。


でもなぁ。












「すげぇ!!なんですかそれ!!」



「えー!それすごい楽しそう!!ヤバい!!」



「そうなんですよ、そんなやり方もあるんです。もし金丸さんさえよければ僕のできる範囲でご協力しますのでイスタンブールにいるうちに色々やっちゃいませんか?」



ネット関係以外でもバッグパッカーではないアユムさんならではの旅の仕方など、たくさんのことを教えてもらって凄まじく楽しい。


ヤバい。なんだこれ。めちゃくちゃ楽しそうなことばかりじゃないか。




もしかしてこれって転機じゃないのか?

アユムさんという人に今このタイミングで出会えたことはきっと何かの理由があるはず。


色んなことをやってみろということじゃないのか?



俺とカンちゃん。

2人だからやれることもたくさんあるはず。

世界を旅しながら暮らすという生き方には、マジで、マジで無限の可能性が秘められている。



前回の、無我夢中で音楽だけで世界を回ってやるという旅は完結した。


今俺とカンちゃんは新しい旅をしようとしている。

そこでアユムさんと出会えた。




うおおお…………これ面白いことになりそうだぞ。





「アユムさん!明日また色々教えてもらえませんか!?」



「もちろんです。僕の仕事ってほとんどやることないので暇人なんでいくらでもお教えします!!」



「ほとんどやることないて!!なんて羨ましい人生なんですか!!」





ちょっとイスタンブール、長くなりそうだ。
















イスタンブールは猫の町!











~~~~~~~~~~~~~~~~



フエの宿をアゴダでとってくださったかたがいました!

行ったことのない町の予約が入ると行ってみたい衝動にかられます( ^ω^ )


どうもありがとうございます!







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イスタンブールの表の顔と裏の顔

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2016年5月19日(木曜日)
【トルコ】 イスタンブール





トルコ人って巨乳が多い。

基本Eスタートみたいな感じだ。



しかもみんな超絶可愛いし、欧米人みたいに大柄じゃないし、クリクリしててすごくアジア人ウケするルックスだと思う。



日本だったら聖域と言われる民族、ロリ巨乳たちがそこらじゅうを歩いている。







もはやみんな巨乳すぎて逆に貧乳がモテるんじゃないだろうか。


日本は巨乳がレアだから巨乳がありがたがられるけど、巨乳ベースの国では巨乳はそんなにモテないのかもしれない。巨乳って言いすぎですか?

















さて、パイのネタから始まって今日のお昼ごはんはパイですよタベルトラベルさん。


あ、いやパイじゃなくてトルキッシュピザですね。


こうやって細くのばした記事に具を乗せて焼くシンプルな料理なんだけど、これがすごく美味しい。



しかも宿の近くにめっちゃローカルなピザ屋さんがあって、ここは注文してから目の前で窯で焼いてくれる。












なので記事がモチモチしててすごく美味しい!!

値段はひとつ8リラ。300円。
1人だったらお腹いっぱいになれるサイズ。







これを買っていつもの食堂に行ってみんなに挨拶してオカズとコーラ。












ああああああああああ!!!!!!イスタンブール好きすぎる!!!

ご飯が美味しい国はそれだけで人生薔薇色だよなぁ。





































オッちゃんたちのたまり場になってるチャイ屋さんの前を歩いていたら、オッちゃんたちに呼び止められ、何言ってるかひとつもわからんけどチャイをおごってもらって快調な滑り出しで今日もいつものタクシムにやってきた。

目抜通りのイスティクラル通りはお昼ということでそんなに人通りも多くはない。


温かい日差しの下を人々がゆっくりと歩いていて、夕方のような大混雑はまだない。


路上をするならこれくらいがちょうどいい。


他にも何人かパフォーマーがいるけど、夕方組とは顔ぶれも違うようだ。



















というわけで早速路上スタート。























順調に人だかりを作りながら歌い、3時間やってあがりは、





150リラ。5500円。
1ユーロ。123円。
100パキスタンなんとか。104円。



パキスタンのお金どうしよう……………


誰かパキスタンに行く人がいたらお渡しします。



トルコ人の男前と写真を撮って17時のアザーンが鳴って今日の路上は終了。








美女も!!






















イスタンブールは日が沈むのがだいぶ遅くて完全に暗くなるのは21時くらいだ。






なので一旦宿に戻って荷物を置いたら買い物がてら散歩することに。


ちょっとスケッチブックが欲しい。


今俺が使っている路上看板はカナダで作った段ボールのものだ。

旅の前半は歌だけで稼いでやるという思いでヨーロッパではずっと看板は出していなかった。


でもやっぱり看板を出すことで自分が何をしてる人間なのかすぐに理解してもらえるし、旅してる外国人ということをアピールすることで色んなことから守られる。

友達もできやすくなるし。





トラベリングアラウンドザワールドのトラベリングのLがひとつ多いという誤字の看板だけど、それも味だ。

すでにボロボロになっているけど愛着があるのでこのまま使いたい。




でもここから先はヨーロッパ。

英語をほとんど理解しない人ばかりの国々だ。


なのでスケッチブックを買って、それぞれの国ごとのトラベリングアラウンドザワールドを書いていこうかなと思ってる。

理解してもらいやすいし、それぞれの言語のトラベリングアラウンドザワールドを記念に残すことができるし。














スケッチブックを探してガラタ塔の近くの裏路地をうろちょろしていたら、何やら雰囲気の悪いエリアに入ってきた。





イスタンブールはだいたいどこもオシャレなカフェがあって活気があってとても綺麗だ。


しかしここは通りの店舗が全てシャッターを閉めており、路上にゴミが散乱して、落書きが多い。


ひと気がなく、かなり不穏な空気に満ちていた。














「ここ怖いね………」



「うん、イスタンブールもこんなとこあるんだね…………」














どうやらスラムに迷い込んでいたらしく、そそくさとそのヤバそうなエリアから抜け出そうと歩く。


それにしても落書きの数が尋常じゃない。

ありとあらゆる壁やシャッターにスプレーの落書きがされている。


イスタンブールでもこんなところがあるんだな。

いつもなら1人でガンガンそんな裏路地に入っていってどローカルな食堂でご飯食べてるところだけど、今はカンちゃんがいるんだから安全第一でいないと。

















それから川沿いに出てのんびり岸壁を歩いた。





ここまで来ると観光客も多く、みんな楽しそうに焼きトウモロコシをかじっている。

この岸壁にはポスポラス海峡を挟んだアジアサイドとの渡し舟の発着場があり、たくさんの人で賑わっている。









レストランも多く、客引きもみんな声をかけてくる。


イスタンブールの客引きの声かけは本当に素敵だ。



みんな楽しいジョークを交えて軽やかに声をかけてきて、考えさせてねと断るとウィンクしてさっと身を引く。


客引きすらもオシャレで優雅だ。




















レストラン街を抜けてぶらぶらと歩いていると、ふと小さな細い通りに人がちらほら歩いているのが見えた。


ん?なんでこんな何もなさそうな通りを人が歩いているんだろう?


気になってそっちに入っていって驚いた。














別にこれといって大きな建物もない小さな路地裏。

そこに無数のカフェやバーがひしめいていた。


通りの頭上にブドウの木が茂った素敵な通りで人々が楽しそうに会話を楽しんでいる。



あまりにもオシャレ!!!


お店も、そしてここにいるお客さんたちもみんな尋常じゃないくらいセンスのいい人たちばかりだ!!



























うおおお、こりゃテンション上がる。

どうやらこの場所はイスタンブールの先進的な人々が集まるオシャレスポットのようだ。



古着屋さんやファスフード屋さん、個性的なカフェが迷路のような路地裏のあちこちにひしめいている。


おいおい、こりゃ明日ここで歌ったらめっちゃ楽しいことになるんじゃないのか!?



めっちゃいい場所見つけたぞ!!



























明日は金曜日。
きっと人もたくさんいるはずだ。


よーし、イスタンブールライフ楽しくなってきたぞー。


いやー、古い町、新しい町、アジアの熱気とヨーロッパの優雅さ、美味しいご飯とチャイの苦味と甘み。


なんて旅人を魅了してくれる町なんだイスタンブール。




明日も頑張るぞ。

そして晩ご飯がやっぱり死ぬほど美味い!!!!!












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ブラジリアンハップン

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2016年5月18日(水曜日)
【トルコ】 イスタンブール






今日は夕方から路上を試す予定なので日中はまだほとんど回っていないイスタンブールの観光をすることに。



俺はもう前回ほとんど回っているけど、カンちゃんは今回が初トルコだ。

イスタンブールはそれなりに見所も多い。


というわけで2人とも手ぶらで出発。

あぁ、手ぶらで町歩きできるって嬉しいなぁ………………








お気に入りのカフェ。

めっちゃローカルで、大きい紅茶が2リラ。70円。

普通なら3リラくらいする。
















































オッちゃんたちの溜まり場になってる近所の食堂でビーフケバブのプレートとパンをムシャムシャ食べたら、旧市街方面に向かう。


今日もとてもいい天気で、ガラタ橋から見渡すイスタンブールの町並みがため息が出るほど美しい。




トルコ人釣りしすぎ。



















「ケバブケバブ!!ハマム!!」



写真を撮ってるだけでオッちゃんに呼ばれて釣りさせてもらえるというトルコ人の優しさ半端ない。

何言ってるかひとつもわからんけど笑顔だけで全て理解できる。













もう本当イスタンブール綺麗!!








ポストカードまでめっちゃオシャレ。







このポストカードなんて木の板でできてる!オシャレすぎる!!













それからお土産物ストリートを歩いて行くと、しばらくして巨大なモスクが見えてくる。

アヤソフィアだ。







もともとクリスチャンの教会だった建物をオスマン帝国がモスクに再利用した建物で、当時の文化や宗教が混ざり合った非常に貴重な文化財となっておりますが入場料40リラなので泣き崩れる。



1500円て……………どうしてだよ……………


隣のブルーモスクは無料なのに……………









今はマジでそんな余裕ないのでブルーモスクだけ中に入ることにした。







入り口で髪と体のラインを隠すための無料のカバーを借りてカンちゃんだけ装着。







ただのコソドロですか?

可愛いなぁ。















中はたくさんの観光客でひしめいていた。

天井に青いペイントがされていることからブルーモスクと呼ばれているこのモスクもまた、アヤソフィアに引けをとらない巨大なものだ。

礼拝者たちは観光客を気にすることなく、黙々と祈りを捧げている。


ぼんやりと光るライトの下、2人で静かにイスラムの世界を実感する。



ここもまたあの時1人で全部の荷物持って見に来たよなぁ。


























ハーバーで潮風に吹かれながらお決まりのサバサンドを食べ、これマヨネーズ入れたら絶対めっちゃ美味しいのにねって話しながら橋を渡り、宿に戻った。


よし、そろそろ仕事に行くぞ。


今日はタクシムは避けて他のエリアを探ってみることに。





夕方なのでレストラン街はどうだろう?

タクシム広場の反対側にのびる目立たないレストラン通りのほうに行ってみると、3ブロックほどの区域にたくさんのカフェやレストランが並んでいる場所がある。


ここかなぁ、と悩みながら歩き回ってみる。


でもどうにも人が少ない。

もうちょっと遅い時間になったら増えるのかもしれないけど、もしアテが外れたら今日のあがりゼロだ。


このレストラン街はなし。












夕方のタクシムは帰宅の人たちやご飯に出てくる人たちで日中よりもかなり賑わう。

この広い通りがまともに歩けないくらいに人波でごった返す。


そしてそれを狙ってストリートパフォーマーたちも日中の倍くらいに増えている。









広場のほうではトルコの民族楽器をバンド演奏してるグループもいるし、高校生くらいの子供たちが恥ずかしそうにギターを弾きながら歌っていたりする。


そんなパフォーマーたちがこのタクシム周辺のありとあらゆる場所で演奏しているので場所とりも難しい。


こうなってくると生音の弾き語りは結構厳しい。



キチンと目について、周りに誰もいないポジションを確保しないといけない。




















場所を探してだいぶ歩き回り、中心部からかなら離れたところにタクシムの地下鉄の地上入り口を見つけた。


ここは新市街から仕事終わりで流れてくる人もいれば、タクシムに遊びに行ってた人たちが帰ってくる場所でもあるようで、そこそこ人通りもあるようだ。



というわけで早速、歩道沿いでバスキングスタート。







うん、まぁまぁ入る。

目の前が車道だけど、インドみたいなクラクション地獄ではないので充分歌えるぞ。


しかしここは地下鉄の入り口。

しばらくやって感じたけど、地下鉄に向かう人はみんな足早で、一直線に通り過ぎて行ってなかなか足が止まらない。


うーん、微妙だなぁ。



1時間ほどやってみたけど、いつものタクシムの通りでやるのとほとんど変わらないのでやはりそっちで安定のポジションに移動することに。




















トルコは日が沈むのがかなり遅く、20時を過ぎてもまだ町は明るいままだ。

人通りは半端じゃないことになっており、通りが完全に埋め尽くされている。



さらに昨日やったポジションに他のバスカーが陣取っていて新たな場所を探さないといけなかった。


この時間になると通りはパフォーマーだらけになってほとんどやれそうな場所がない。


人通りはとにかく凄まじいので早くやりたいんだけど場所が見つけられなくてもどかしくてしょうがない。
















そんな中ようやく1ヶ所、シャッターの閉まってる店舗前を見つけて、すぐさま路上開始。


しかしあまりにも人通りが多すぎて雑踏に紛れてしまい声が響かない。

ちらほらとしかコインが入らず、げんなりしていると、今度はおじさんたちが声をかけてきた。




「ハロー、ここで路上をやってはいけないよ。」




どうやらおじさんたちは私服警官らしく、路上ストップの注意を受けてしまった。


もうこうなったらやめるしかない。






でもおかしいよな。

昨日警察署のど真ん前で歌っていてまったく何も言われなかったのに、今日は言われてしまった。


おそらく、夕方から夜にかけては解禁地区であるタクシムでも路上は禁止になるということなんだろう。




そうかー。ということはこのタクシムは日中が勝負時間になるということか。



今日はほとんど稼げなかったけど、このイスタンブールでの稼ぎかたがなんとなく、少しずつわかってきた。



その町のバスキング事情に頭の中をチェンジしていかないとな。


明日は日中に歌うぞ。

あがりは49リラ、1800円。残念。



















イスタンブールで最安のビールは多分5リラ、180円。近くのスーパーでそれをゲットしたらいつもの食堂でご飯を買って宿に帰った。






部屋のブラジル人の女の子、ビアちゃんが今日はいくら稼げた!?とニコニコしながら聞いてくる。

本当こんなフレンドリーで、でも距離感をうまく保ってくれる人がドミのメンバーだとすごく居心地がいい。


キャッキャとよく笑って、すごくいい子。









「もうトルコって本当にストレンジなの!!カウチサーフィンって知ってる?あれにイスタンブールに行きますって投稿したんだけど、そしたらどうなったと思う!?1日よ!1日で100件のメールが来たの!ストレンジよ!!だいたいブラジル人の女っていうだけで外国人に軽いって思われちゃうのよねー。」




んー、別に軽いとは思わないけど、確かに情熱的で性におおらかな国ってイメージはあるよなぁ。

ブラジル人の女の子1人旅ってそういう意味で男たちからのアプローチがすごそうだ。



メールを送ったトルコの男たちも、おお!ブラジリアンガールの1人旅だと!!チャンスでしかねぇ!!ってめっちゃ興奮したんだろうな。





「このビアちゃんのフェイスブックの写真に写ってる子ってビアちゃんの妹?」



「違うわよ。娘。」



「えええ!?めっちゃ大きい娘さんやん!!ビアちゃんいくつなの!?」



「16歳の時の子供なのよー。ブラジリアンハップンよ。ブラジルでは普通!」





ブラジリアンハップンて。

やっぱりブラジルは性におおらかな国だなぁ…………




ああ、明日は稼がないとな!








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イスタンブール久しぶりの路上!

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2016年5月17日(火曜日)
【トルコ】 イスタンブール






ドミトリーにいるブラジル人のバッグパッカーたちにどんな旅をしてるの?と聞かれ、これまでの世界旅の話をすると、ウワォ!!すげぇ!!と、そこそこ尊敬の眼差しを受ける。


ブラジル人の彼らは数ヶ月くらいで各地を転々とする旅をしてるところだったので、歌で稼ぎながら世界一周をしたという話にめっちゃ食いついてきた。




「でもブラジルには行ってないんだけどね。ごめん。」



「なんだってぇ!!南米に行っといてブラジル行ってないなんて犯罪だぞ!!シュラスコは世界一の食べ物なのに!!」





野宿やヒッチハイク、バスキング。



そんな各地でのエピソードに大笑いしてくれる彼ら。

話も上手だし、明るくて人懐こくて、やっぱり南米の人たちって好きだなぁ。


また夜にねーと挨拶して宿を出発した。



























近所のオッちゃんたちが集まる食堂で食べるご飯が美味すぎてたまらなくて、一口ごとに足をバタバタさせてしまう。


はぁっ!!

おふぅっ!!


って悶絶レベルだ。


塩加減も、油の旨味も、そして野菜なんかの素材自体の味わいも、全てが美味すぎる。

毎食が楽しみで仕方ないよ。
















洗濯物がたまっていたので食堂でランドリーの場所を聞いてみたんだけど、英語がまったく通じない。

でもオッちゃんたちはみんな普通にトルコ語で話してくる。


外国人に対して英語を使おうという気がまったくないところがたまらなく嬉しい。

これだったよなぁ。ヨーロッパはずっとこんなだった。日本人よりも英語が喋れない国ばっかり。


そう考えるとインドって本当に充実した英語圏だったなって思う。










オッちゃんたちは英語は喋れないけどそれでもそこはトルコ人。

食堂でチャイを飲んでいた爺ちゃんが立ち上がり、着いてきなと店を出て行った。


爺ちゃんの後ろを歩いて行くと、地元の人が歩いてる生活路地のドアのひとつに入っていった。






半地下になってるその室内にはたくさんの洗濯機が置いてあって、山盛りの洗濯物で溢れていた。


おお、こりゃローカルだな。




値段を聞くと、1キロで4リラだった。150円。

ネットで調べた限りでは、イスタンブールの洗濯物屋さんはだいたい1キロ12リラとかだったので、それに比べるとかなり安い。

さすがローカル地域はなんでも安い。




明日のお昼頃に取りにきなーと笑顔で言ってくれたおじちゃんたち。

連れてきてくれた爺ちゃんも、外国人に親切にしたことを手柄のように誇るのではなく、何事もなかったかのように石畳の町に歩いて行った。


あぁ………もうトルコなんなの…………












道沿いにはいくつものカフェがテーブルを外に出しており、そのどれもがオシャレで可愛らしい。

テーブルクロス、木の椅子、チョコンと置かれた小さな植木、人形の置物。


全てが可愛らしくて嬉しくなる。


猫がそこらへんの路駐された車のボンネットで日向ぼっこをしているし、その車の陰には誰が置いているのか猫たちのための餌箱がある。



町の人たちが猫や犬をみんなで可愛がっているし、それらの路上の動物たちの耳にはだいたいタグがつけられている。

キチンと町で管理されているんだろう。


動物たちはみんな無防備にお腹を出して寝転がっており、その横を爺ちゃんが杖をつきながら歩いていく。



ソッコーで保健所送りにする日本、ほったらかしで狂犬病の野犬まみれのインド、タグをつけて町で放し飼いをするトルコ。



どれがいいんだろうな。インドのはダメだと思うけど。



























イスタンブールはポスポラス海峡沿岸に栄える港町で、坂の町でもある。

急な坂の斜面にびっしりと建物が密集しており、歩くのは大変だけど、その分坂の隙間から見える港や海の風景は心に染み入る美しいものだ。

函館や長崎を思い出す。




そんな坂道をハァハァ息を吐きながら登って行くと、パッと大通りに出た。

ここはイスティクラル通り。イスタンブールのメイン通りだ。







広々とした市民の憩いの場であるタクシム広場からのびるこのイスティクラル通りは全長500メートルくらいあるのかな。


通りの両側にはブランド物の洋服屋さん、レストラン、化粧品屋さんなどなど、びっしりとオシャレなお店がどこまでも続いており、高い建物に囲まれた谷間に溢れそうなほどたくさんの人がひしめいている。


歩いているのはだいたい地元の人たちで、ブルーモスクとかがある旧市街側みたいに観光客はそんなに歩いていない。


あっちは中国人ツアー客とかがひしめいている。



老人も若者も、みんな楽しそうに歩いており、その華やかな賑わいに心が落ち着いていく。

あのころのヨーロッパの町だなぁ。












そんなあまりにも平和な光景を見ていると、トルコが現在テロに脅かされている国にはとても思えない。


アンカラ、イスタンブールを中心にたくさんの爆破テロが発生しており、そのニュースは日本にいるころによく聞いていた。



今年の3月、つい2ヶ月前に発生したイスタンブールでの自爆テロは、まさにこの人で溢れるイスティクラル通りで起きている。犠牲者は4人。





現在、トルコ全体で日本人観光客は激減してるとのこと。

そりゃそうだ。いつテロに巻き込まれるかわかったもんじゃない。


でもそれでもイスタンブールは毎日たくさんの外国人観光客で賑わっているし、ホテルを取るのも一苦労するくらいだ。





テロは交通事故みたいなもの。


確かに北海道ならテロは起きないだろうけど、イスタンブールにいたとしても巻き込まれる可能性はすごく低いと思う。

トルコの現地の人も、テロは確かに起きてるけど人々は変わらず暮らしてるんだよと笑っている。


だからと言ってオススメはしないけど。





本当、とても信じられない。

この美しい穏やかな通りでいきなり爆発が起きるなんて。




向こうの方から人ごみをかき分けて赤いチンチン電車がやってきた。


イスタンブール名物の赤いレトロな路面電車だ。


面白いことに歩行者天国の通りのど真ん中を走っていくというのに、線路に柵も何もない。

ゆっくりと、チンチンと音を鳴らしながら走る電車をみんながササっと避け、そして飛び乗っていく。




あまりにも微笑ましい光景に胸が締めつけられる。

よし、ここで路上やろう。






















イスティクラル通りは路上解禁地区だ。


前回イスタンブールで何も知らずにブルーモスクの近くで歌おうとして2秒で警察に捕まって警察署に監禁された素晴らしい思い出がある。大晦日に。1年最後の賑わう町で。


もうイスタンブール嫌い!!って思ったんだけど、そのときお巡りさんが言っていた言葉。




「タクシムに行け。そこならやっていい。でも今度見つけたらギター没収だからな。」




ど、どっち!?!?飴とムチがひどいの!?ってなって結局ギター取られるのはシャレにならないのでイスタンブールではそれ以上路上はしなかった。



しかしその後、たくさんの路上ミュージシャンたちがタクシムでやっているという情報を見るようになり、やはりタクシムはイスタンブールの中でも唯一路上が認められてる場所なんだと知った。


でいうか観光地ど真ん中のあのブルーモスク周辺が厳しいだけで、本当はあのあたり以外ならどこでもやれるのかもしれんけど。


















実際にイスティクラル通りを歩いてみると、通りにはたくさんの路上パフォーマーたちがシノギを削っていた。

でもバリバリのセミプロが超ハイレベルなパフォーマンスをかましているオーストラリアやアメリカとは違い、地元の人がテキトーに趣味レベルの演奏をしているような感じだ。


みんなコインがちょろちょろ入っているだけでほとんど稼いでいない。


しかし数が多いのでその一部に紛れてしまう可能性は高い。


とりあえず気合い入れてやってみることだ。














ヨーロッパの路上で気をつけなければいけないのは、周りのお店や住宅に対して迷惑にならないこと。


店舗の入り口でやるのはもってのほかで、ショーウィンドウの前で商品の邪魔になるのももちろんダメ。

空き店舗を探さないといけない。



いい感じのシャッターが閉まっている空き店舗があったとしても、その上がアパートになっているとNGの可能性が高い。

部屋の窓が開いていたらまず無理。

うるさいよーと怒られてしまう。




でも中には、最高だぜー!キープドゥーイン!!とギターケースめがけて窓からお金を投げ込んでくれる素敵な人も結構いるのでこれはやってみなきゃわからない。





そしてヨーロッパはアメリカやオーストラリアと違って歩行者天国の静かな通りがメインのスポットになるので、車道がなく、その分静かなのでアンプを使う必要がない。

むしろアンプ禁止のバスキングルールがある町がほとんどだ。



現在ドイツにいるゾロさんもそれで悩まされてるみたい。


でもあの頭脳派ゾロさんなら的確に分析してヨーロッパに合ったバスキングを習得していくんだろうな。




















それらを加味し、あと他のバスカーたちとバッティングしないだけの距離をとっていいポジションを探し、ひとまず通りの真ん中あたりにあるマクドナルド横の場所にギターを置いた。


ちょっと通りが広くて雑踏があるけど、インドのあのクラクション地獄に比べたら寝息みたいなもんだ。

ゆっくり、でも力強くギターを鳴らして路上開始。





そして2曲目で近所のおじさんからストップがかかった。


うん、何言ってるかわからないけど場所を変えてくれってことね。
おお、懐かしいなこの感じ。

まぁ最初からいい場所は見つからない。





















もう一度端から端まで歩いてみたけど、やっぱりいい場所ではすでに地元の人がパフォーマンスしているし、パフォーマー以外にもトルコでよく見かける宝クジ売りや物売りさんが陣取っているのでなかなか難しい。


そんな中、ここかなぁと思った場所は……………




警察署のど真ん前。




目の前に思いっきり警察が4~5人立ってる。





だ、大丈夫だよな…………?


ここは解禁地区だもんな…………?



いきなりギター没収とかなったらマジで鼻ひげ生やしてトルコアイス売りになって、アイス一丁あがりぃ!!とか言いつつ手からスポッてアイスを抜くあの鬱陶しいやつを観光客相手にウルトラしつこくやりまくってちょっと名物おじさんになってやろうか。




まぁ大丈夫だろう!

トルコで少しは貯蓄してシェンゲンに向かうぞ!!
























人だかりが出来てお金は入る。

うん、悪くはない。



インドの雑踏もないし、ドバイみたいにジェイルにぶち込まれる心配もなく、のびのひと歌える。


目の前の警察たちもニコってこっちに笑いかけてくれる。







でも単価が低い。


みんなだいたい入れてくれるのは平均して1リラコインだ。

5リラ紙幣も入るけど、0.5リラの人もいる。



1リラは現在37円なので、たくさん入ってもたいした金額にはならない。

お昼ご飯がだいたい7リラなので、そう考えると結構厳しい。



あと写真だけ撮ってお金を入れない人も多い。

別にいいんだけど、インドではそれがほとんどなかった。
インドでは写真を撮ったら必ずいくらか入れていくというパフォーマーに対する礼儀がある。






















久々のアザーン攻撃で演奏をストップしたり、休憩しながら4時間。

あがりは予想をはるかに下回って150リラ。5500円。




おおぉ…………イスタンブール結構きついな…………





「すごいよ!ご飯と宿代を抜いても貯蓄できるやん。お疲れ様、ありがとうね。」




優しいカンちゃんの言葉に情けなくなる。

まだこの旅の中でちゃんと稼いでるところを見せていない。

ちゃんとやっていけるのかどうかの不安を吹っ飛ばすくらい稼いでるところを見せてあげたいなぁ。

























とは言っても飲みたいものは飲みたい。






スーパーで1本5リラ、180円のビールを購入し、宿の近くのお気に入りの食堂でオカズをお持ち帰り。


昨夜も来てめちゃくちゃ美味しくてすっかりお気に入りになってるこの小さな食堂。

おじさんたちもみんなすごく優しくて、オカズもたくさん盛ってくれるし、安い。



オカズがひとつ7リラ、260円なんだけど、トルコの食堂ではパンが無料で食べ放題というのが一般的。


これマジでありがたい上にヨーロッパのパンなのでめっちゃ美味しい。








宿に戻ってキッチンでご飯を広げて乾杯すると、ドバイでしばらく飲めていなかったビールがめっちゃ美味かった。



「ウッマ!!!」



「美味すぎる!!なにこれウッマ!!!」





買ってきたご飯がもう死ぬほど美味い!!!


ナスとひき肉のミートソース。マジでさっきの食堂にダッシュしてスライディング土下座で弟子入りしてこの作り方教えてもらいたい!!

これをパンに乗せて食べたら、トルコ万歳という言葉しか出てこない。








飯がウルトラ美味い、人が超絶優しい、町がめっちゃ素敵。



あぁ、これで稼げたら言うことないんだけどなぁ。



いや、これでも十分すぎるほどもう完全にトルコの虜だ。

トルコの虜。





なんとかイスタンブールでの稼ぎを上げていかないとな。


今日は日中だったけど、明日は夕方から夜にかけてのタクシムを攻めてみよう。




ああああああ!!!!もう本当にご飯が美味しい!!!!!









ていうかストーブついてるし!!

インドなんだったの!?










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イスタンブールに戻ってきたぞ!

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昨日の記事、豪華なモスクの写真を丸ごと貼り忘れていました。すみません!


貼り直しましたのでまたよかったら見てみてください!めっちゃすごいので!!





~~~~~~~~~~~~~~~~~~








2016年5月16日(月曜日)
【トルコ】 イスタンブール










飛行機を降りるとひんやりとした空気だった。

気温が一気に下がった。



これまでインド、ドバイと灼熱のエリアを回ってきたので、あまりの気温の変化に驚くとともに嬉しさがこみ上げてくる。





何も言われず素通りレベルでイミグレーションを越えたら、40ドルだけお金を換金。

そして空港ターミナルの外にあるバス乗り場から町に向かうバスに乗り込んだ。

14リラ、500円。


イスタンブールの空港はまちから20キロ以上離れたところにある。























久しぶりのトルコ。


今まで行った国でどこが良かった?という質問はよくされるけど、間違いなくトルコはトップ3に入るほど素敵な国だった。


遺跡、自然、食べ物、そしてなによりも人の素晴らしさ。


1発で虜になって1ヶ月くらい滞在した。









雪の降る真夜中の田舎町。

かなりヤバい状況になってて、すがる思いで閉店後のパン屋さんに入ったら、何も言わずに焼きたてのパンと温かい紅茶を出してくれたお兄さん。

あの笑顔は今も忘れられない。






田舎の学校で子供たちに授業をしたり、イケイケの若者たちの家に泊まってご飯作ったり、数え切れないほどの紅茶を飲んで、たくさんの友達ができた。




マジで信じられなかった。


この優しさは奇跡じゃないのか?って思った。

ヨーロッパから流れてきて、初めてここまで人種によって性格が違うのかと思い知ったものだった。


あのトルコにまた来られたことに胸が温かくなっていく。





窓の外に青い川が見えてきた。

いや、これは川ではなく海だ。


ポスポラス海峡にかかる橋を渡って、愛するヨーロッパに入った。

































バスは新市街を抜けてビルの前の脇道に止まった。

荷物を担ぐと石畳の地面がボコボコしてキャリーバッグが引きにくかった。

でもそれすらが嬉しい。





そしてこの街並み!!!!












美しい石造りの建物、オシャレなカフェとオープンテラス、街路樹、石畳、


全てがあの愛するヨーロッパ文化圏の風景。




街にゴミが落ちていない!!

誰もクラクションを鳴らさない!!

人々が俺たちのことを凝視してこない!!



なんてストレスがないんだ!!!







カフェ通りを抜けると、パッと視界が開けた。

そこは広大な広場になっており、中央に大きな銅像とモニュメントがある。


いつものヨーロッパの広場の光景だ。


あぁ、懐かしのタクシム広場だ。























先にとりあえず荷物を置こうと宿に向かうことにした。

通りにはいくつもの食堂があり、それぞれにあのお決まりの大きな肉の塊が見られる。




「ケバブですよ神田さん。どうしますか?ケバブですよ?ケバブですよ神田さん!!ああああああああ!!!」



「本当にこんなにいっぱいあるんやねー。国民食なんやねー。食べちゃう?」





ということで、地元のオッちゃんたちが来てる小さなケバブ屋さんでお昼をすることに。



食べるのはもちろん外。

だって外にテーブル置いてあるんだもん!!
気持ちよすぎるんだもん!!







そしてやってきたのは………












カンちゃんがチキンのポーション。サラダとかポテトとか乗っかってるやつ。

俺がチェパピのポーション。肉団子をジューシーに焼いたやつ。トルコではキョフテ。



これにパンが食べ放題でついているのがトルコスタイルの定食って感じだ。





「カンちゃん…………た、食べていいかな……………俺、これすごく好きなんだよ
…………」



「ねー、フミ君いつもユーゴスラビアのあたりの肉団子はものすごく美味しいって言ってるもんねー。」



「た、食べるね…………食べるよ………?食べていい?食べていいよね………………おふぅ!!!」





もうこの写真見て自分でびびった。

こんな幸せそうな自分の顔見るの初めてかもしれない。







美味すぎる。マジで絶叫したくなるほど美味い。


この肉文化。そう、トルコは世界三大料理のひとつ。


それだけじゃなく、あまりにもあの頃の思い出が詰まっている。





1人ぼっちで毎日全部の荷物をかつぎながら雪の中で野宿して、一歩一歩前に進んでいたあの日々。


毎回のご飯が楽しみで、その日の稼ぎで食べられる美味しいものを選ぶのは嬉しい悩みだった。

このケバブの、肉の油の匂いを嗅いだだけで記憶がものすごい勢いでフラッシュバックする。






あまりにも大喜びしてると、店のおじちゃんがトルコ語で何か言ってウィンクしてきた。


そう!これも!!

外国人には英語で話しかけるっていう習慣のないこの感じ!!


こっから先、マジで英語がほとんど通じなくなる。

みんな自国の言葉で俺たちに話しかけてくる。

ちんぷんかんぷんで、イングリッシュプリーズって言ってもお構い無しに自国の言葉で話し続ける人々の国だ。



それだけヨーロッパはヨーロッパの独立した歴史と揺るがないものがある。


ここに比べるとインドがいかに素晴らしい英語が話せる国なのかと改めて思い知った。




お会計をお願いすると、お店のおじちゃんは数字が英語で言えなくて、電卓で28という数字を見せてきた。1000円。ぬお、ちょっと高いな。

まぁこの美味しさに比べたら死ぬほど安い!!!







飲み物はもちろんアイラン!!








トルコ人紅茶飲み過ぎ。



















宿は旧市街のガラタ地区にあった。

地元の人たちの生活エリアの中に入っていき、そこからさらに、こんなとこにあるのか?っていう寂しげな路地裏に曲がると、廃墟のビルが並ぶ通りに宿、ゴールデンガラタはあった。







おいおい、ネットの評価ではかなり高評価だったけど本当か?

こんな怪しげな路地裏にポツンとあるけども。










半地下にあるレセプションに声をかけると、感じのいいお兄さんが笑顔で対応してくれた。
テキパキとパソコンを操って話が早い。






おお………これだよなぁ。インドみたいに横柄じゃないんだよなぁ、店のスタッフが。


いくら待たせてもワンミニッツって言ってほったらかし。

横柄なくせに効率が悪いから何度もイライラさせられていたし、それに慣れてしまっていた。



この宿の兄さんは、アッサリと受付を終わらせて部屋に案内してくれた。


しかも、俺たちの部屋は3階だったんだけど、大きな荷物を階段を往復してまで運び上げてくれるという神レベルの対応。

これが普通だよと言わんばかりの笑顔で、ゼーハーゼーハー言いながらまたレセプションに戻っていった。





お、お金払わなくていいの………?

ほらチップよこせよって言わないの…………?


お金なんていらないよって言いながら運び終わった後に早く金よこせや?って言うパターンのあれはなんだったのおおおおおおおおおおおお!!!!!!!









感動が止まらないまま部屋に入るとそこは6人ドミトリー。

2段ベッドが3個置いてあり、他のお客さんで埋まっていた。











みんな出かけているようで誰もいなかったけど、この感じ懐かしいな。

どんな人が泊まってるのかちょっと楽しみだ。







部屋はまぁとてつもなく綺麗だ。

真っ白ですべすべのシーツ、テーブル、衣装ラック、小さな洗面台があって備えつけの電気ポットの横にはコップとティーバッグが置いてある。


バスルームも全て新しくて気配りが行き届いていて完璧だ。掃除がキチンと行われている。


インドみたいに他の人の石鹸やらひげ剃りやらゴミやらが散乱してヌメヌメのネトネトで、パイプから出てくる1本の冷たい水で体を洗わないといけないっていうあれなんの試練だったの?




本当、こういうのがドミトリーってやつだよなぁ。

こういう国だけを回っていたら、どれほど快適に旅ができるかわからない。

インドってメジャーな国ではあるけど、やっぱりどう考えても旅レベルは半端なく高い。






そういえばカンちゃんとドミトリーって今回は初めてだな。

2段ベッドの下を荷物置き場にして、上の段で2人で一緒に寝ることにした。























やっとのことで荷物を降ろし、すぐにシャワーを浴びたんだけど、お湯のシャワーに2人とも感激して思う存分、熱めのお湯を楽しんだ。


ゆうべ飛行機の中でウトウトしただけなので本当は仮眠をとりたいところなんだけど、トルコにいる感激でテンションが上がりきってしまっているので、そのまま散歩に出かけることにした。


今日は路上はナシ!!

風邪も治りかけて痰がひどいし、ゆっくり町を回って思い出に浸ろう。




















子供が駆け回ってどこからか声が聞こえてくる下町の生活エリア。

少し歩けばあちこちに野良猫がいる。

みんな完全無防備で、眠そうに日向ぼっこしながらデローンとしている。






そんな猫たちをトルコ人たちは追っ払うのではなく、チュチュチューって口で音を出しながら構っている。

でも猫は知らんぷり。


それでもめげずにチュチュチューって手を出すトルコ人のオッさん。



へ、平和にもほどがある!!!















道端のあちこちではオッさんたちが椅子に座ってお喋りをしている。

手に持っているのは………もちろん紅茶!!


うおおお!!懐かしい!!紅茶だよ紅茶!!この変な形をした小さなグラス!!





あまりに嬉しくてオッさんの写真を撮ろうとすると、ニコリと笑って何事もないかのようにお喋りを続けている。



お店の人も、オッさんも、兄さんも、お姉ちゃんも、みんな、


マジでみんな、


目が合うとニコリと笑顔を向けてくれる。







そして別に俺たちに構わない。




インドみたいに凝視してめっちゃ集まってきて家族の名前とか親の職業とかを聞いてこない。


ちょうどいい。冷たすぎず、鬱陶しすぎず、人との距離のとり方がマジで上手い。


そんなことにまた叫びたくなるほど嬉しくなる。
















それにしてもトルコってこんなにオシャレだったか?


町を歩けば、通りごとにオシャレで個性的なカフェが点在しており、そのオープンテラスでヘソ出しの丸サングラスをかけた超絶オシャレな女の子がタバコを吸いながらiPhone6でインスタグラムかなんかをやってる。





黒板のメニュー、テーブルクロス、インテリアの小物、全てがセンスに溢れている。

うわぁオシャレー………と見とれていると、店員のお兄さんがニコリと笑顔。




うごおおおおおおおお!!!!!なんなんだトルコおおおおおおおお!!!!!






雑貨屋さん、アートギャラリー、古着屋さん、どの通りを歩いても面白くてオシャレなお店があって、しかもそれが旧市街の古い石造りの建物を利用しているからまた素晴らしい。

古いものと新しいものが超絶見事に融合しており、このイスタンブールの町の都会っぷりを演出している。


あまりのオシャレさにカンちゃんもメロメロになっている。



















潮風の香る岸壁に出ると、対岸に大きなモスクの姿が見える。


ビッシリと建物が密集する中にボコンと飛び出る巨大なモスクのミナレット、青い海と遠くに見える町並み。

イスタンブールらしい光景に胸が高鳴る。



久しぶりのガラタ橋では相変わらずの光景。



あー、久しぶりにこの言葉を言おう。








トルコ人、釣りしすぎ。



























ガラタ橋を渡り、グランドバザールの裏手の迷路のようなショッピングエリアを回った。


















観光客向けのお土産物屋さんはグランドバザールの中くらいで、後は地元の人たちのための小さなお店がグジャーっとひしめいている。

衣料品やアクセサリーが多く、その中から鼻をくすぐる匂いがしてきたらそれはもちろんケバブ。


あの大きな肉の塊が必ず視界のどこかに入ってくる。


誰もが笑顔を向けてくれるし、オッさんたち紅茶飲みすぎだし、トルコ人の女の子めっちゃウルトラ可愛いし、気候が穏やかだし!!!もうなんなのトルコ!!!住めとおっしゃるんですか!?

余裕で住めます!!!!住まわせていただきたいです!!!


















もう、本当、体の芯から喜びが溢れ出してくる。

2度目の旅ってこれがあるんだな。
大好きなところに戻ってこられた嬉しさは、最初に訪れた時の感動よりも大きいのかもしれない。


























歩くだけで楽しくて楽しくて、迷路なら思いっきり迷子になるのが礼儀くらいの感じで歩き回り、ようやく大通りに出てきた。


目についたトルコピザが美味しそうだったのでカンちゃんを見ると、何も言わずに意見は一致。

トルコは思わず休憩したくなるお店で溢れてる。


これまた懐かしいトルコビザを食べ、のんびり歩いて観光の中心エリアにやってきた。














アヤソフィアとブルーモスクがそびえる美しい公園を、カンちゃんと2人で抱き合って歩いた。

このあたりには日本語を喋るトルコ人の兄ちゃんが何人もうろついていて、みんなが流暢に、そしてさりげなく話しかけてくる。


彼らの本意が何かはわからないけど、まぁだいたいろくなもんではないだろう。
この辺には物売りが多いし、外国人の女の子を落とすことを楽しんでいて何百人も抱きまくってる地元のプレイボーイたちもたくさんいる。


それでもカンちゃんと2人なら何も考えずに会話できる心の余裕がある。









あの頃の日々が蘇る。


ようやく旅に慣れてきて、英語も少し喋れるようになってきて、ヨーロッパで貯めたお金を大事に抱えてこのイスタンブールにたどり着いた夜。


大きな荷物を抱えて、ポーランドで買ったボロボロの冬服を着て、よくやってたなぁ。



今こうして思い返すと、あの頃の自分が映画の中の登場人物のようにすら思える。

誇らしく思える。


過去の自分をいつでも誇らしく思えるようでありたいな。なかなか難しいけど。





日本語を喋る兄ちゃんは、相変わらずなんだかんだ喋りかけてくるけど、ほとんど耳に入ってなかった。























「カンちゃんホラ、ここで歌ってて警察に捕まったんだよー。」



「そうなんだー。ここにいたんだねー。」



「カンちゃん、ここで野宿してたんだよー。」



「えー、うん!これ寝袋とマットがあればイケると思う!!」






思い出の場所を歩き回り、レストラン街で呼び込みのおじさんたちとたわむれる。


みんなとても楽しそうに呼び込みをしてくる。


オーウ!ブラザー!マダム!もしよかったらメニューを見ていってくれませんか?あ、今はお腹いっぱいですか。わかりました!それでは素敵な夜をお過ごしくださいー!



ってな感じで引き際が超綺麗。



オラァ!!食えや!早くここに座れ!カレーだな!カレーとチャパティだな!はぁ?いらない?なめてんの?早くどっか行ってくれないバカなの?


っていう雑すぎるインドの客引き、ひどかったなぁ…………

腕つかんでくるし……………

カレー美味しいけど。




















やがて街灯がともるとイスタンブールの町は一層エキゾチックなムードに包まれる。


イスラミックでカラフルなランプがぼんやりと夜に浮かび、どこからともなく妖艶な民族楽器の音色が流れてくる。


とても静かで、光が綺麗で、その分暗さすら美しい。





公園のベンチに座ってカンちゃんと寄り添いながらライトアップされるモスクを眺めていた。

気温が15℃くらいしかなくて、2人とも冬服がないので寒くてプルプル震えてくる。




あんなに暑かったのはなんだったんだろう。

汗にまみれて、熱中症になりかけて。


ここはこんなに冷たいのに。























カンちゃんの肩が冷たくなってきたからゆっくりと歩いて宿に戻ることに。


途中、声をかけられた日本語の書かれたお土産物屋さんで足を止めると、なんとそこの奥さんが日本人だった。

しかもブログを読んでくださってたようですぐに俺のことをわかっていただいた。



「イメージと全然違う!もっとグイグイくる人かと思ってました!!」



っていつも言われるんだよなぁ。俺そんなにブログでアグレッシブなこと書いてるかなぁ。



紅茶をご馳走になり、お礼を言ってお店を出て、ガラタ橋までもどってきた。


まだたくさんの人が橋の周りを歩いていて、カップルたちもベンチに座ってゆっくりしている。


ここでちょっと面白い出来事があった。












人々の間をすり抜け歩いていると、目の前を歩いていた人が何かをポロリと地面に落とした。


エクスキューズミー、落としましたよ、と声をかけると、その兄さんはクルリと振り返って、おお!ありがとう!!と戻ってきて落とした物を拾った。


それはブラシだった。




兄さんは腕に椅子を抱えており、どうやら靴磨きをしている人のようだった。




「ありがとう!ブラシを拾ってくれたお礼に靴を磨くよ!!さ!ここに足を乗せて!」




兄さんはすぐに地面に台を置いてカンちゃんの足を乗せるように言った。

いや、別にいいよと言っても、俺からの気持ちだから!!と強引に急かしてくる。



まぁそういうことなら断るのも失礼だし、とカンちゃんは台に足を乗せた。



するとまた違う兄ちゃんがやってきて、今度は俺の前に座って足を乗せなと言ってきた。



今日は俺はサンダルだった。別に磨いてもらう必要はない。

それでも強引に俺の足からサンダルを引き抜いて鼻緒の部分を磨きだした。




「いやー!俺たちアンカラから出稼ぎに来ててさ!!子供が2人いるんだよね!こいつは1人!!なかなか厳しくてさー!!」



とか世間話風に言いながら靴を磨いている兄ちゃんたち。









なるほど、そういう手か。


ブラシを落としたことを教えてくれるような親切な人ならば色々とコントロールしやすいのは想像に容易い。


親切心につけこんだなかなか賢い手口だ。








「はい!出来上がり!!じゃあチップをいいかな。」



案の定、30秒前の、ブラシを拾ってくれたお礼という言葉を完全になかったことにしてお金を要求してくる兄ちゃんたち。


まんまと策略にハマっているのは癪に触るけど、実際カンちゃんの靴はそれなりに綺麗になっている。



財布の中の小銭が4リラしかなかったのでそれを渡した。


すると、おいおいー!2人分だから10リラだよー!!と言ってくる兄ちゃんたち。




トルコには金色の派手な装飾の足置き台を使ってる正規の靴磨き屋さんがおり、彼らはキチンと認められてやってる人たちだ。

他の人たちはモグリの靴磨き屋。

特にこんな手口でやってるこの兄ちゃんたちは警察に見つかったらヤバいような人たちだろう。


本当は払わなくてもいいんだけど、まぁ実際磨いてもらったことには変わりない。



4リラだけ渡してさっと歩くと、彼らはしつこく追いかけてはこなかった。






「イスタンブール楽しいね。」



「うん!トルコにハマって住む人の気持ちすごいわかる!!」




ガラタ橋の上からライトアップされたモスクがいくつも見える。


肌寒い風が吹いてカンちゃんの冷えた手を握って歩いた。









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今までで1番豪華なモスクだったかも

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2016年5月15日(日曜日)
【アラブ首長国連邦】 アブダビ











アラブ首長国連邦って7つの国の集まりらしい。








国って言ってもよくわかんなくて、首長というボスを中心とした豪族国家みたいなことなのかな。



アブダビ
ドバイ
アジャマーン
ウンムアルカイワイン
シャールジャ
フジャイラ
ラアスアルハイマ


これらの小さな小さなイスラムの首長国が、このアラビア半島にはたくさんある。


それらはかつてイギリスに支配されていたそうだ。



1950年代に石油の採掘が始まり、しばらくしてイギリスがアラビア半島から撤退。


単独での独立は厳しいと判断したアブダビが他の首長国に呼びかけ、7つの連邦国家ができあがったという流れだそう。


1960年代には石油の産出が本格化し、現在も石油の埋蔵量は世界5位、天然ガスの埋蔵量も世界の3.5パーセントを占めるらしい。


1番の輸出先は日本だというからちょっと驚く。







ちなみに石油がとれるのはアブダビで、ドバイではほとんどとれないらしい。

ドバイは金融とかで急成長した国なんだそうだ。




ドバイのオリジナルの国民はわずかに人口の13パーセント。

そのすべてが国家に保護された超金持ちたち。
彼らは優先的に国の公務員になることができ、外国人労働者たちを管理する立場になる。





なんにしても、生まれたその土地に石油が埋まっていた、っていうだけでこの世の春を手に入れることができるなんてまぁ不平等だ。

UAEの人々はみんな神のような生活をしている。

ノルウェーもすさまじく裕福な国だけど、それもまたオイルマネーによるところが大きい。



東南アジアのズタボロの国では、今も原始時代みたいな生活をしている人たちがいる。

アフリカもきっとそうだろう。



しかし資源に頼らなくても経済政策で成功している国だってある。







この地球、色んな土地があって色んな人が住んでる。

どの土地にもそれぞれの物語があると思うと、不平等さも愛国も、すべてが運命のようにさえ思える。


まん丸の星のたくさんいる人間の中の、小さなひとつの人生だ。

















ネットで調べると、ドバイからアブダビまで1時間で行けるそうな。

バスの値段は25ディルハム。750円。

2人で往復3000円。



あんまりお金はないけど、それくらいなら大丈夫だ。








というわけで空港の隅っこの空き地に荷物を全部隠して手ぶらになりいざ出発。


ネットで調べた情報ではデイラシティセンターという駅のバスターミナルからアブダビ行きが出てるということだったので行ってみると、余裕でそんなもんないよと言われてしまう。




よし、もうアブダビ行きはやめよう。





うあああああ…………なんでネットの情報と違うのかなぁ。

アルグバイバっていう駅から出てるって教えてもらったんだけど、そこまで行くのにメトロ代が500円ですか。


500円無駄にしましたね。

地味に痛い……………








必殺のセリフ、「せっかくここまで来たんだし」を繰り出して自分に言い聞かせ、頑張ってアルグバイバの駅までやってきた。


そしてバスターミナルにやってくると、すぐにアブダビ行きのバスを発見。



値段は25ディルハムなんだけど、UAEってバスに乗るのに専用のバスカードってものを購入しないといけないパターンの国なので、それもあわせて購入。



1人40ディルハム、1200円。高い…………

明日UAE出るのに今さらバスカードいらんし…………





でも乗り込んだバスは、まぁインドみたいなズタボロで窓全開でドライバーの趣味の音楽爆音でリクライニングがだいたい崩壊してる系のものではなく、フカフカのピカピカのシートでエアコンばっちりという先進国のものだ。



いやぁ、これから先ずっと快適だなぁ。

インドに滞在していたら、そのあとどうしてもインドのあの強烈さと全てを比較してしまう。



















バスは快調に走り、町を抜けると周りには砂漠が広がりだした。

ここがアラビア半島のど真ん中だということを実感できる乾いた砂の大地。


その中を伸びる一本道をバスは駆け抜けていく。






そんな砂漠地帯を抜けていくと、しばらくして人工の湾が見えてきた。

乾いた土地に海の青さが鮮烈にきらめいている。



湾の対岸に大きな工場地帯がある。

地図で見るとどうやら石油プラントらしい。



あそこにこの国の富の根源があるんだと思うとなんだか不思議だった。

こんな何もない砂漠のど真ん中に金のなる木が湧き出続けているんだな。



























ネットの情報では1時間で着くということだったんだけどまったく話が違って、アブダビに入ったころには出発して2時間以上が経っていた。


すでに13時。



今夜は荷物を置かせてもらっているコトミさんのお宅で晩ご飯をご一緒する約束をしている。


ワイファイが捕まらなくてまだメールのやり取りができていないけど、多分19時くらいにドバイに戻ればいいはず。


UAE最後の夜にまたあのイタリア人の旦那さんの美味しいイタリアンが食べられるかと思うとめっちゃ楽しみだ。


そのためにも早めに戻らないとな。














ひとまずバスターミナルの横にあったショッピングモールでお昼ご飯。

いつものお惣菜とパン。めっちゃ美味しい。








バスで来る途中から思っていたけど、アブダビってあんまりビルが多くなくて、ドバイに比べるとかなり田舎だなって思った。

ショッピングモールの中にも人があんまりいないし、ドバイみたいな活気がない。閉まってる店舗も多い。

歩いてる人たちも垢抜けてない感じだ。















もちろんウルトラお金持ちエリアではあるし、どちらかといったらドバイよりもお金を蓄えてる場所のはず。


そう考えるとドバイがすごすぎるんだよな。


酒飲みまくりの水着で泳ぎまくりで、イスラム国だというのに考えられないことが日夜繰り広げられている。

そうやってチャラい文化を受け入れて経済大国に発展してるんだよな。



宗教とか歴史とかいってたら国は発展しないのかな。

イスラエルってすげぇよなぁ。



















あんまり時間がないので1ヶ所だけどこか見に行こうと市バスに乗って郊外に向かった。


ドバイとアブダビでは色々変わるみたいで、ここでもまた別のバスカードを買わないといけない。

10ディルハム。300円。




20分ほどで郊外の寂しげな場所でバスを降りると、目当てのものはすぐ目の前にあった。













白亜の巨大なモスク。



こいつはすげぇ…………






青空にそびえるミナレットと丸い屋根。

あまりのデカさにちょっと遠近感がおかしくなりそうだ。

シェイクザイードモスクという名前らしい。

















周りを少し歩いてみたんだけど、不思議なほどに人の気配がまったくない。


モスクの入り口も見当たらないし、唯一ある車のゲートにはデカい銃を抱えた兵隊さんが侵入者をソッコーで蜂の巣にしそうなオーラで立ちはだかっている。


物音がまったくしない静寂で、階段のところには雑草が生えているし、どうやらあまり観光地といった場所ではないみたいだ。

ムスリムのVIPたちが来るような閉鎖的なモスクなんだろうな。
















道路の縁石に座ってしばらくその目の前の異様な光景を眺め、このへんで早めにドバイに戻ろうかと立ち上がった。

こんなに綺麗でどデカいモスクを見られただけでもアブダビに来た甲斐があった。




でも、一応モスクの反対側も見に行ってみることにして、車道をテクテク歩いていく。



今日の気温は37℃。インドよりはだいぶマシだけどそれでもそこそこ暑い。












すると、そんな俺たちの横で1台の車が止まった。

中のドライバーがこっちに手を振っている。



「ヘイガイズ!モスクに行くんだろ?乗ってきなよ!暑いだろ!」



うおお、ヒッチハイクしてないのにヒッチハイク成功、の必殺技が久しぶりに出たな。






乗せてくれたのはフィリピン人のカップルだった。


アブダビでバリバリに働いているビジネスマンで、綺麗な英語を喋り、いい人オーラ全開の彼の名前はマッキー。

このUAEでお酒の輸入販売の会社で働いているんだそうだ。




「旅してるのかい!ナイスだぜメーン!一緒にモスクを見て、それからどこか行きたいところはあったら連れてくよ!エミレーツタワーとかどうだい?アブダビには見所がたくさんあるから案内するよ!」



「あ、マッキーありがとう。でも今夜は友達と約束があるから早めにドバイに戻らないといけないんだ。」



「そうかい!友達と約束、ナイスだね!じゃあモスクを見終わったら町のバスターミナルまで乗せていくから心配しないでね!」





うおお、マッキーめっちゃいい人…………

せっかく彼女とのんびり観光に来てるのにこんなに俺たちのこと気遣ってくれて…………


でもマジでコトミさんと約束があるからあんまりマッキーたちとのんびりもしてられない。


マッキーたちがめっちゃゆっくり回る人たちじゃなきゃいいんだけど…………





「いやー、本当マッキーありが……あれ?……………iPhoneない。」



「え!?iPhoneないの!?さっきの道路の縁石のところじゃない!?」



「なに!iPhoneがないだって!すぐ取りに行こう!車に乗って!」





せっかくモスクの駐車場に車を止めたのに、俺のせいでまた元の場所に戻ることに。


うわああああ!!マジでごめん!!




「気にしないで!!それにiPhoneもきっと見つかるよ。アブダビは世界で最も治安のいい国のひとつだからね。もしiPhoneや財布をなくしてもだいたい警察を経由して戻ってくるんだ。」











iPhoneは道路の縁石の上にぽつんと置いてあった。


マジで運がいいだけ…………

なくなってもおかしくないシチュエーションがすでに何回あったかわからん…………


この前iPhoneをスられたカンちゃんは運が悪かっただけだ……………











というわけで、いきなり乗せたやつがiPhoneなくしかけるというマッキーたちからしたらウルトラ面倒くさいことをやらかして時間をロス。


ぐるりと遠回りをしてやっとこさまたモスクの駐車場に戻ってきた。




「さぁ、行こうか!でも女の子たちは髪の毛をカバーしないといけないから先に服を着替えに行こう。」



ここはモスクなので服装に気をつけないといけない。モスクにはドレスコードがある。

俺もカンちゃんも朝の時点で綺麗な服を着て、肌を露出しないようにしてきた。カンちゃんはストールを持ってきて髪を隠せるようにしてる。ぬかりなし。



でもマッキーの彼女がそんなカバーとかを持ってないので、先に服を着替えないといけない。







このシェイクザイードモスク、なんとそういった準備をしてこなかった参拝者のために、イスラムの衣装の貸し出しをしている。しかも無料で。


女の人は黒い全身が隠れる服にフード、男性は白い服、これらを運転免許証などの提示で貸してもらえる。


ムスリムでなければこの服装をすることなんてまずないので、観光客たちはみんな大喜びで記念写真を撮っている。



ムスリムのためのルールとはいえ、素晴らしいサービスだな。

こっちが気をつけて訪れないといけないはずなのに。


欧米人の観光客なんて、男はTシャツに短パンにサンダル、女はオッパイが見えそうなチューブトップにホットパンツという、モスクなめてんの?みたいな格好で来てる人もいる。

















無事ドレスコードをクリアーしたらいざモスクに向かった。



もう言葉を失うとはことこと。




















白亜の建物が青い空にそびえ、豪華絢爛な装飾が大理石にうつっている。

おびただしい数の柱がどこまでも並び、その間をムスリムの人たちが現れては消える。




これはこの世界の中の光景か?

イスラムの建造物の空間の使い方ってなんて美しいんだろう。


風邪をひいたときに見る不思議な夢の中のよう。


こいつは半端じゃねぇ…………


































堂内に入ってさらに度肝を抜かれた。


天井から吊り下げられたシャンデリアがマジで人生最強の豪華さだった。













あらゆる装飾が凝りに凝っていて、緻密で美しく、ため息しかでない。


結構いろんなモスクを見てきたけど、こんなすごすぎるのは見たことないよ。一体どれほどの金がつぎ込まれているんだろう。



堂内にはエアコンが効いているし、衣装の貸し出しもそうだし、このモスク自体も入場料タダだし、UAEの経済大国としての顔と敬虔なムスリムの顔の両面を象徴するような場所だと思った。









もうマジで、半端ない!!!

危なっ!!

さっき裏側からモスク見て満足して帰らなくてよかったーー!!


ここはマジですげぇ!!
















「ガイズ!オッケーかい!よし、それじゃあそろそろ町に向かおうか!」



優しくてめっちゃ紳士のマッキーの車に乗り込みバスターミナルに向かうんだけど、時間はすでに18時を過ぎていた。

これから2時間かけてドバイに戻ったら空港に着くのは21時過ぎだ。


さすがにそんなに遅くから晩ご飯は申し訳なさすぎる。


マッキーに電話を借りてコトミさんに電話すると、やっぱりその時間からだと遅すぎるので今日はやめとこうかということになった。

預かってた荷物だけ空港に持っていくねと言ってくれたコトミさん。





初めての国で情報が少なかったのはあるけど、ディナーの約束をしていてドタキャンしてしまったことにカンちゃんと2人で凹んでしまった。


申し訳なさすぎる……………

時間の読みが甘すぎた…………






















「それじゃあ、次アブダビに来たら一緒に飲もうぜ!町の案内もするからさ!いい旅を!!」



途中、俺たちに水とコーラまで買ってくれ、最後まで紳士だったマッキーにバスターミナルまで送ってもらった。


マッキー!!マジでありがとう!!

また必ず来るからその時は日本酒飲もうね!!



25ディルハム、750円のバスに乗ってドバイへ戻った。





















アルグバイバに到着し、急いでメトロに乗り込んで空港へと向かう。

時間はすでに21時。

ワイファイがなくてコトミさんとの連絡が取れないのが怖い。早く戻らないと。



そして空港に着く直前でカンちゃんがメトロのチケットがないと慌て始めた。




「あれ?どこ入れたっけ………あーもう…………」




バッグの中やどこを見てもチケットはない。

俺のは胸ポケットに入れている。



さっき乗り込んだばかりなのにどこに行っちまったのか。


結局見つからないまま空港に着いてしまい、俺だけ改札をくぐって駅員さんに説明すると、新しい代替えのチケットを買ってくださいとのこと。

10.5ディルハム。300円。




高くなってるし………

なくしたチケットの値段は8ディルハムだったのに上がってるし……………





でも何を言ってもしかたない。なくしてしまったペナルティだ。
下手したらこれで罰金とられる国だってある。









代替えチケットを買って改札をくぐり、すぐにワイファイを繋いでメールをするとカンちゃんがボロボロ泣きだした。


コトミさんの旦那さんのドミニコさんが今夜のためにご飯を作って楽しみに待っててくれてたみたいだった。


友達との約束を守らなかったこと、そこにチケットをなくすなんてことが重なって情けなくなって涙が止まらないカンちゃん。


この前のiPhone6を盗られたことよりもはるかに悲しいと泣いている。
















少ししてコトミさんが車に乗って荷物を持ってきてくれた。




「全然気にしないでー!!また来てよー!!それにヨーロッパは私もフライトでよく行くから向こうでも会おうー!」




こんなに遅くなってしまったのに俺たちのことを一言も責めなかったコトミさんに何度も謝った。

マッキーにしろ、コトミさんにしろ、俺たち迷惑ばかりかけてるのにみんな良い人ばっかりだ。



ちゃんとしなきゃなぁ。


コトミさん、本当に申し訳ありませんでした。
そしてありがとうございます!!

ドミニコ、本当にごめんなさい!!ラザニア死ぬほど美味しかったよ!!























一息ついてから、さぁ最後の移動だ。

今いるターミナル3と出国の飛行機が出るターミナル2は空港の真逆に位置している。

歩いてはとても行けない。



しかし、このドバイ空港は信じられないことにターミナル間の無料シャトルやモノレールが存在しない。


このドバイの空港なのに。

誰に聞いてもタクシーで行けという。





ドバイは確かにタクシーが安い。

チョイ乗りで500円も払えばだいたいのところに行ける。


しかしここにちょっと罠があって、空港内で捕まえたタクシーだけ値段が違うのだ。


普通のタクシーの初乗り料金は5ディルハム、150円。

空港から乗ると25ディルハム、750円。




この前ロストバゲッジを取りに行くときにこの罠にハマってしまって、500円くらいの距離を1500円も払ってしまった。

めっさ高い。




なのでバスかなんかで行きたいんだけどドバイ空港にはシャトルがない。


何人かはシャトルがあると言う。でも教えられた場所に行ってみたら誰もないと言う。


インフォメーションの人、駅員さん、バス乗り場のスタッフ、あまりにも全員言うことが違うのでムカついてしょうがない。




結局何が本当なのかわからないままバスは諦めることに。



根性で荷物を担いで15分ほど歩き、空港の外に出てからタクシーを捕まえ、やっとのことでターミナル2までやってきた。


汗だくでヘトヘトで、本当俺たちっていつも何かあるよなぁ。

もっとスムーズに旅できんかな。
































無事チェックインを終え、コーラを買って搭乗ゲートの前に座った。


ちょっと心配していたトルコ出国のチケットの提示も求められなかった。

ドバイもトルコもめちゃくちゃ楽勝だ。




カンちゃんの肩を抱いて、ぼんやりと次の国のことを考える。

あっという間だったドバイ。


目の前には出稼ぎ労働者らしき大量のインド人たちが長蛇の列を作っている。


里帰りするところなのかな。


きっとこの空港ではよく見られる光景なんだろう。





みんなあの暑くて騒々しい国に帰っていくのか。

ドバイでの近未来的な生活はきっと人生の思い出になるんだろうな。

























「ねぇフミ君。iPhone盗られるし、荷物ロストバゲッジするし、チケットなくすし、私のこと足手まといって思うの?」




悲しそうに聞いてくるカンちゃん。




「そんなことないよ。だってカンちゃんの失敗は俺の失敗でもあるんだから。2人で旅するってそういうことだよ。」



「あー、10年先もそう言ってくれてたら良いなぁ。私ドジキャラじゃないんだけどなぁ。」




カンちゃんは俺が失敗した時、いつも優しくなぐさめてくれる。

俺のことを責めたことは一度もない。

そうやって、相手を敬うことをいつまでも続けていけたらな。



トラブルが起きた時こそカップルの絆が試されるよな。


カンちゃんありがとうね。いつも優しくしてくれて。










4時フライト予定だった飛行機の時間は、どんどん遅れて5時を過ぎた。

夜が明けて窓の外が明るくなってきた。


搭乗待ちの人たちはみんな眠そうな顔をしていた。









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ドバイのカブトガニの先っちょってどうなってるのか

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2016年5月14日(土曜日)
【アラブ首長国連邦】 ドバイ






「やったー。新しい服嬉しいー。」








荷物が帰ってきてご機嫌のカンちゃん。

よりによって初めての空港泊の時にロストバゲッジで替えの服なしとか可哀想な状況だった。



それ以外は普通に寝袋の中で爆睡してるカンちゃん。家のごとく。

子供みたいで可愛いなぁ。










荷物は帰ってきた。そしてドバイが路上が出来そうだということもわかった。

ゆうべ歌ってる時に警備員さんが何度も目の前を通ったけど一度も注意されなかった。


1人だけ声をかけてきた人がいたんだけど、その人は、対岸ではやったらダメだけどここならOK、と言っていた。


場所選びが良かったのかな。


いやー、金持ち以外に用はない、と言い放つこのドバイの懐に少しだけもぐりこめたような気がして、嬉しくて朝から自動販売機のコーヒーを飲んだ。




うん、マズい。



水っぽくて甘ったるいコーヒーを飲み干したら今日も気合い入れて空港を出発した。




















昨日見つけたマリーナプロムナードで勇んで駅を降りた。


まだ夜まで時間あるなーと思っていたら、ちょっと面白そうなものを電車の路線図に見つけた。



このマリーナ周辺はドバイの中心地なのか、メトロの他にトラムが走っている。路面電車だ。

全部で10駅くらいなんだけど、主要のホテル街を繋いでいるよう。




さらにその途中からモノレールの線が少しだけのびている。


そのモノレールが走っているのが、かの有名なカブトガニエリアだ。



ドバイと言ったら、あの海に飛び出した不思議な形をした人工の陸地。だいたいどの写真にも出てくる。


ヤシの木のようでもあるんだけど、まぁどう見てもカブトガニだ。

何本もの足みたいな陸地が細長く弧を描いて海に作られている。




こんな凄まじい、遊び心っていうか悪ふざけみたいな陸地を海の上に作ってしまうドバイ。

ここってホテルか何かの敷地で一般人は立ち入りできないのかと思っていたけど、どうやらこのモノレールで先っぽのほうまで行くことができるみたいだ。



あのカブトガニの中に行けるなんて、モノレールに乗らない手はない。




「カンちゃん、行ってみる?」



「行く行くー!!どんな風になってるんだろうね!!」




ワクワクしながらトラムに乗ってモノレールの乗り換え駅を目指した。


















ゲートウェイタワーズという駅でトラムを降り、ガランとした少し寂しげな場所に出ると、すぐ向こうにエレベーターがある。

2階に上がって車の駐車場の中を歩いていくと、奥にモノレールの出発駅があった。







値段はさすがに少し高くて1人往復25ディルハム、750円。

2人なので1500円だ。


今の懐にはそこそこのダメージだけど、ろくに観光らしいこともしてないのでこれくらいは乗ってみよう!ということでチケットを購入。


















やってきたカッコいいモノレールに乗り込むと、ほとんど音もなくかろやかに走り出した。


モノレールの中には、なかなかの数の中国人観光客がいた。

そういえば最近この中国人観光客を見てなかった。

中国人はインドあんまり好きじゃないのかな。

やっぱり贅沢なところに旅行行きたいよな。



写真が撮れるいいポジションはバッチリ彼らが占領し、ワーワー!!言いながらカメラを構えている。

久しぶりだな………この感じ…………






















モノレールは海を渡り、早速カブトガニの胴体部を滑っていく。

どうやらこのあたりは普通に一般人が住める住宅地になっているようで、両側に高級そうなマンションが並び、その隙間の空中をモノレールが走っていく。


まるで漫画で描かれる未来都市みたいな状況だ。

このモノレールは日本の日立製作所が作ったものというから驚く。

















胴体部を抜けるとカブトガニの足の部分に入っていく。

両側に葉がしげるようにのびている陸地には、どうやら建て売りらしき住宅が整然と並んでおり、その間を道路が綺麗にのびていた。



ビビったのは、それらの住宅のすぐ目の前がビーチになっていること。

細い陸地に建てられているので全ての家が海沿いに並んでいるんだけど、家の裏が白砂の美しいビーチになっている。






プライベートビーチ付き一戸建て。


目の前にはスカイブルーのペルシャ湾。



そりゃ誰もがこんなとこに住みたいって憧れるわ………………




















そんな凄まじい人工物の1番奥。


遠くの方にとてつもなく巨大な宮殿みたいな建物が見える。


モノレールは海の上を飛ぶように走り、その宮殿へと吸い込まれていく。


そしてモノレールはその宮殿で止まった。どうやらここが最終駅。


ここから先はどこまでも広がるペルシャ湾の水平線だ。
















宮殿はアトランティスザパームというホテルだった。

1泊10万円が最安という、まぁお金持ちじゃないと泊まることができない高級ホテルっていうか、確かにこのウルトラ凄まじいロケーションの中に滞在できると思ったらこのくらいは払わないといけないか。


ホテルの敷地はちょっと見ただけでも、とんでもなく豪華なものだった。







プライベートビーチ、ユニバーサルスタジオみたいな水のテーマパーク、豪勢なカフェテラス。

その中を優雅に歩く人たちが見える。



残念ながらそれらは全て宿泊客だけのものだ。

そりゃそうだ、一般人も入ってこられるんなら10万円も払う特別感がない。





観光客が行けるのはホテルに併設してある小さなショッピングモールのみ。

あとは殺風景な海岸線が広がるだけだ。




ショッピングモールなんてすでに見飽きている。

ただモノレールに乗ってドバイのラグジュアリーのど真ん中を飛んでいけるあの光景は、ドバイに来たなら必見だと思った。



「いやー、カンちゃん、俺たちなんだかんだお金ないなりにドバイ楽しんでるね。」



「そうだねー。でも10万円あったらインドで1ヶ月間、王様みたいに過ごせるねー。」
















今日のお昼ごはん。



















さて、そんな1万円~2万円とかなんでもないようなど金持ちたちから今日も路上で稼がせてもらおう。

昨日もやったベストスポット、マリーナプロムナードの遊歩道にやってきた。


よーし、暖色の街灯がぼんやりと照らすウッドデッキの歩道、ベンチに座るムスリムのカップル、上空にそそり立つ鏡張りのようなビルディングの夜景、


雰囲気は完璧。

ムードが大事だ。


スローでメロディアスな曲を、聴く人の立場になって柔らかく歌おう。



ゆっくりとギターを鳴らした。





「ハーイ、いい歌だね。君はこのストリートパフォーマンスで世界を回ってるのかい?」



ポロシャツにハーフパンツのおじさんが声をかけてきた。



「そうか、ナイスだね。それじゃ旅を楽しんで。」



そして無造作にポケットからクシャクシャの紙幣を取り出してギターケースに置いてくれた。


後で数えたけど、130ディルハムあった。






1人で4000円…………………












ぬおおおおおお!!!!
ドバイイイイイイウウウウリリイイイィィィィィ!!!!!


ヤバすぎる!!やっぱり入りかたが尋常じゃない!!よっしゃこの調子で10万くらい稼いでカンちゃんに可愛い洋服を買ってあげると見せかけて風俗で逆3P!!





「ハーイ、アイムソーソーリー、ここで歌ったらいけないよ。」




来てしまった……………警備員さん…………




「ごめんね、僕も音楽が好きだから止めたくないんだけど、決まりだからさ………本当厳しい国なんだよ。」



その警備員さんは肌の黒い若いお兄さんだった。

インドとかそっちから来てる出稼ぎの人だろう。




「そうですかー。ちなみにパーミッションて取れるんですか?」



「向こうの方にオーロラタワーっていうビルがあって、その中でパーミッションが取れるよ。」



「え!?そうなんですか!?」



「でも音楽系のライブはイベントととしてオーガナイズされてるものがほとんどだから、ストリートパフォーマンスが取れるかはわからないけどね。でもトライしてみるといいよ。」



「お兄さんはこれまでドバイでストリートパフォーマーを見たことあります?」



「4年いるけど、このUAEでは一度も見たことないよ。」



「そ、そうですか…………」



「このプロムナードはまずいけど、その橋の上ならいいと思うよ。警備のエリアじゃないから。」





そういうことならと、橋の上に上がって歩道で路上再スタート。






確かにここは誰にも注意されなさそうだ。


でも後ろが車道でうるさいのと人通りが少ないことでお金の入りはイマイチ。


そしてやっぱり、もしジェイル行きとか言われたら怖いなと思うとあんまり長いことはできない。



30分やってあがりは60ディルハム。1800円。うーん、稼げるんだよなぁ。








というわけで今日は計6000円か。3Pどころの話じゃない。

カンちゃんの洋服は…………H&Mなら買ってあげられるかな。




「すごいよー!おかげでドバイでの生活費がほとんどかかってないもん!」




まぁ少しは稼げたおかげで、とりあえずイスタンブールまではなんとかなりそうだ。




明日はドバイ最後の日。


どこか面白い場所に行ってみよう。










旅の動画、6000円の世界一周日記、コンタクトはこちら。

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ドバイで路上なるか

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2016年5月13日(金曜日)
【アラブ首長国連邦】 ドバイ






もはや家。









ドバイ空港の空港泊、快適すぎる。


ファストフード、売店、ワイファイ、飲料水、エアコン、清潔なトイレ、喫煙所、カート、電車駅直結。


言うことなし。



さらには駐車場のほうに荷物の隠し場所まで確保。

これで手ぶらで町の観光まで出来る。



安宿がドミトリーで最低3000円からというこのドバイにおいて、最強のバッグパッカーの味方だ。













さて、今日でドバイも3日目。

いくら節約してるといっても、まず電車代で1000円、ご飯で1500円、その他もろもろで1000円はかかる。


何もしなくても3000円以上は使っている。



2人の所持金はあと2万5000円。

そこそこシャレにならない。





なのに、シャレなってないねぇー、笑かすー、とカンちゃんと2人でお気楽に笑ってる。



いやー、カンちゃんがめっちゃシリアスで現実的な子じゃなくて良かった……………










とにかく稼がないと。

このドバイで路上ができるかはまだ全くの未知。

今までドバイのストリートパフォーマンスで稼いだって話は聞いたことがないし、ネットで調べても情報はまったく出てこない。


かろうじてハンドパン奏者のソウ君のブログが出てきたので、おお!!これは一筋の光明か!?と思ったんだけど、モール付近まで行ってここで演奏したら2秒で警察に殺されそうだと判断して演奏は自粛したらしい。

あのソウ君でさえ。




終わり(´Д` )








でもドバイはなかなか広い。

人が集まるのは間違いなくショッピングモールだけど、きっとローカルの人たちが過ごしているナイスなエリアが存在するはず。





今日目指すのはドバイマリーナエリア。




世界一周仲間のカッピーや、現地の人に聞いた話ではこのマリーナ周辺がオシャレな人たちが集まる場所でレストランも多く、いいんじゃないかということだった。



カッピーたちはカフェバーのオーナーに気に入られて半路上、半ライブって感じで演奏していたそうだ。




どんなところかまったくわかんないけど、とにかくトライアンドエラーだ。


エラーでジェイルはシャレにならんけど…………………


















空港からメトロに乗って1人10.5ディルハム。310円。

結構長い時間移動してやってきたのはドバイマリーナエリアだ。















かなりデカい奇抜なデザインビルディングがひしめいており、バージカリーファー周辺に並んで賑やかなエリアなのかな。


とりあえずマリーナモールというショッピングモールがあったのでそこに行ってみた。










まぁここもまたとにかく豪華。

数日前まで牛と牛の糞まみれのインドにいたので、時代が100年くらいタイムスリップしたみたいだ。



このモールに来て思ったのは、お客さんのほとんどが欧米人であること。

ムスリムの衣装を着た人があまりおらず、肌を露出しまくったいつものノリの白人たちがたくさん歩いている。


このマリーナ周辺は欧米人の駐在さんたちの住むエリアなのかな。



それにしても、欧米人はやっぱりどこでも肌の露出が半端ない。

ホットパンツに、それただのブラですよね?みたいなただのブラだけつけてサングラスかけて歩いてる女の人なんて普通。



アラブ首長国連邦はイスラム国家だ。

それもなかなかの厳格なイスラム。


人前でキスしたら逮捕らしいし、セクシャルな服装も禁止されている。




でもショーウィンドウのマネキン、こんなだけど。





どこからがセクシャルなのー!とぷりぷりしてるカンちゃん。






というわけでズボン購入。






「ちょっ!!マジで今買い物してる場合じゃない!!!」



「あああ!!H&Mとか来たらダメええええ!!!」




2人でキャーキャー言いながらカンちゃんもロングシャツを購入。

5000円お買い上げなり。






ま、マジでこれで稼げなかったら笑うしかない………………








いやぁ、インドでのiPhone盗難から始まり、飛行機でのロストバゲッジというダブルパンチ。


今思いっきりホップ、ステップで勢いつけてジャンプをしようとしてる気がしてならない………………


ウヒョーイ!!ホップステップジェイル!!笑えねぇ!!!




というわけで今日もスーパーでお惣菜を買って美味しすぎるランチ。

ぐおおおお!!フランスパンが美味すぎるううううう!!!!






























ご飯を終えてからモールの裏に出てみると、そこには綺麗な遊歩道があった。


近未来的な高層ビルがそそり立つ足元に小さな川が流れており、その川岸にオシャレにもほどがあるレストランが連なっている。





そそり立つビルディングのベランダに生活の様子がうかがえることから、これらはタワーマンションらしい。

白人さんが多いことも考えると、おそらくこの辺りは駐在さんの生活エリアなのか。


マリーナプロムナードという場所らしい。














それにしてもすげぇ。



美しく整備された遊歩道、上空を狭めるピカピカのビルディング、川にはまぁとんでもなく豪勢なクルーザーが停泊してあり、まさに金持ちたちの遊び場といった感じだ。


気品に満ちた欧米人たちやムスリムの家族が優雅に散歩している。

















静かで雰囲気も良く、ここは路上に向いてると思うけど、他にもまだいい場所があるかもしれないので海のほうも回ってみることにした。























プロムナードから橋を渡って高層ビル群の足元を抜けていくと、すぐに超絶でかいホテルが並ぶ海辺の通りになる。


リッツカールトンやヒルトンという有名ホテルが、まるで宮殿のようにそれぞれの威容をアピールしている。





そんな通りにらなにやら欧米人がたくさん歩いている場所があった。

俺たちもそこに着いて行くと、こんなサインが。







スカイダイブドバイ。




そう、ドバイはスカイダイビングでも有名な場所だ。

さっきも高層ビルの隙間を舞い降りているいくつものパラシュートを見た。



この人間の仕業とは思えないようなドバイの超人工の町を空を飛びながら眺められたら、どんなに想像を絶する光景だろう。



もちろんめっちゃ値段も高いんだろうけど。




















だだっ広い砂地の海辺の奥のほうになにやら建物が見えたので近づいてみた。

潮の匂いがして、懐かしい宮崎の海を思い出すが、ここは世界の富が集結するこの世の中心なんだよな。







建物が近づくにつれ、なにやら大きなダンスミュージックが聞こえてきた。


そこはバーかレストランかなにかの建物になっており、ゲートの向こうに欧米人たちが吸い込まれていく。


俺たちもそこに行こうとしたが、厳しいセキュリティがバッチリゲートで見張っていたので、こいつはきっとチケットがいるやつだろうと諦めた。












その時、ふと横を見てみるとものすごい光景が目に飛び込んできた。



広がる美しいビーチ、穏やかで青い海。

そこに信じられないくらいの数の人がうごめいていた。







砂浜沿いには壁のような高層ビルが連なり、ビーチを見下ろしており、その大自然と人工物の組み合わせがあまりにもいびつだった。


大自然の迫力に人工物がまさっている!!



ビーチにはパラソルのついたチェアーが並び、そこで優雅にくつろぐ人も見える。


さらにさっきの建物の中では、アメリカンウィスキーコンペディションなんていうイベントが開催されており、肌を露出した欧米人たちが狂気のごとく騒いでいた。



なんじゃこりゃ………………





バージカリーファーに行ってラグジュアリーなショッピングモールを見て、噴水を見る。


もちろんそれも素晴らしいけど、そんな一般的なドバイの観光ではこのオイル大国の実力の100分の1も見ることができてないんだ。


この国ではまだまだ凄まじい招待制のイベントやらVIPたちの狂乱の宴が日夜繰り広げられている。


この国の本当のリッチさを見ようと思ったら、どれほどの金を積まないといけないんだろう。




あまりの光景に呆然と立ち尽くしてしまった。
























2人で若干へこみながらさっきのマリーナプロムナードに戻ってきた。

夕日が高層ビルの隙間に消え、遊歩道は柔らかい電灯でライトアップされ、日中よりも歩く人が少し増えていた。

やはりみんないかにもお金持ちですといった身なりをしている。




金持ちたちの恐ろしい遊びを見て少し混乱しているけど、やらないといけないことは変わらない。

路上をしないと。



プロムナードを歩き、レストランとレストランの間の静かであまり目立たないポジションにやってきた。

街灯も淡く光っており、目の前にはものすごいビルディングたちの夜景。


この上ないシチュエーション。


でも怖くてギターを出せない。






ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク(´Д` )

怖すぎる!!






だいたいどこの国でも最初は注意だ。
ここでやったらだめだよって言われて、すみませんーって言ってギターを片付ける。

そうやってその国の路上事情ってのを把握して、そこから突破口を見つけていく。





しかしここはドバイ。

問答無用で1発ジェイル直行も充分あり得る……………


カンちゃんから聞いた話では、マジでドバイは何かあったらソッコージェイルにぶち込んで、情け容赦なく何年も出してくれないんだそうだ。



へー。



やってやるよこの野郎!!



もし俺が稼ぎまくったらこれから世界中のバスカーがドバイに来まくって、このマリーナプロムナードは路上パフォーマーの聖地にでもなっちまうんじゃないか!??!



やってやるぜオラアアアアアアアアア!!!

















最初はギターだけ持ってポロポロと蚊の鳴くような音で爪弾きましょうか。

もう本当、蚊の鳴くように。それ以上出してはいけません。




クソビビりながら通行人にギリ聞こえるかどうかくらいの音で歌を囁き、なんか警備員ぽい人がやってきたら、だよね!?愚地克巳のマッハ突きってマジ痛そうくない?!!とか言いながら口笛吹きながら夜景を眺めてるフリ。



こっえ!!こっぅえ!!









しかし、もちろんこんなんではお金は入らない。


楽譜も立ててないし、ギターケースも置いていない。

通行人のリッチピープルたちも、一応足を止めてこっちを見てくれるけど、ただ写真を撮るためにやってる観光客っていうふうにしか見えてないのでバスキングにはならない。







ぬぅ……………

確かにこの状態ならバスキングになってないから警察にも捕まらないだろうけど、稼げなかったらバスキングじゃない。


ていうかドバイに着いてからエアコンまみれで寒すぎて鼻水が止まらなくなってきてる。喉が痛くて痰がからむ。

完全に風邪ひいてる。











あああ!!もういいや!!

さすがに1発ジェイル直行はないだろ!?


ダメならダメって止められて、そこで止めればいい!!



「カンちゃん!ギターケース置こう!!」



「だ、大丈夫かな…………」



「大丈夫!!でももし俺が捕まったら放置してトルコ行ってケバブ食べなよ!!獄死とかするかもね!」



「もう!縁起でもないこと言わないで!!」





決死の覚悟でギターケースを足元に置いた。

この瞬間、俺の行為はバスキングとなる。


おおお!!気合い入れてギターを鳴らす!!




ぬおっ!!ソッコーでお金が入った。

10ディルハム札!!300円!!



それが立て続けに入る!!単価がでけぇ!!!




ムスリムのあの黒ずくめ忍者さんが入れてくれた!!

ビューティフルって言われた!!

うおお!!これめっちゃ嬉しい!!

あなたのその黒い服もゲロヤバいっす!!

中に着てる紫のガーターベルト、イカしてるっす!!




ぬおお!!50ディルハム札が入った!!一撃1500円!!


ドバイヤベェ!!!!!







すると今度はその辺で遊びまわっていた小さな子供たちがキャッキャ言いながらこっちにやってきた。



「歌ってるのー!!ねぇー!歌ってるのー!!」




まだ演奏中なのにギターをジャランジャラン触ってくる子供たち。

欧米人の子供みたいだ。
めっちゃ騒がしくて全然遠慮がねぇ。




「うわあああいい!!ねぇ、なんでもっとあっちでやらないの!?あっちのレストランの前はもっと人いるよ!!私のお父さんもあっちにいるし!!」



「へー、そうなんだ、確か向こうに大きなレストランあるよね。」



「そう!お父さんのレストランなの!!」





怖っ!!

なにそれ怖っ!!


そこら辺にいる子供がラグジュアリーレストランの経営者の子供とか怖すぎるわ!!


もう、この辺にいる人、全然もれなく金持ちなんだろなぁ…………



















1時間後、ギターケースの中にはそこそこのお金。

初日だしあんまり調子にのるとヤバいのでこの辺で切り上げることに。



「カンちゃん、いくらある!?」



「えーっとねー…………すごい!!164ディルハム!!」




ぬおおお!!時給4800円だとおおお!!


うん!普通に稼げる国!!



いきなり車のキーをくれるというのはさすがになかったけど、めっちゃいい感じで受け入れてもらえた!!




よっしゃ!!イケる!!これはイケるぞ!!


ドバイでバスキングやって稼いでやったぞ!!


明日は土曜日。こうなったら思いっきり稼ぎまくってやる!!


よっしゃあああああ!!!!!












そんで空港に帰ったらバゲッジオフィスにカンちゃんのロストバゲッジが届いていた。


うひゃおおおおおおおおおおおお!!!!!





「やったあああああああああ!!!違う服着られるううううううう!!!!」





喜びまくってるカンちゃん。

荷物はなぜかデパーチャーターミナルのほうに紛れ込んでいたらしく、同じ空港内にあったんだそう。なにそれ!!







まぁなんにせよドバイ、楽しくなってきたぞ。

攻略なんて出来んやろうけど、俺なりの歌を響かせてやる。




目指せ一晩100万!!


そんで焼肉!!


スキヤキ!!








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金丸文武
プロフィール
宮崎県出身。路上演奏の稼ぎのみで日本一周、世界一周を達成。今も世界のどこかを放浪中。

Author:kanemarufumitake
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