まだお前には早いって言われてるのかな

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2016年4月5日(火曜日)
【インド】 コルカタ





どうやったら路上の子供たちが音楽に興味を持ってくれるのか。








ていうか俺は何を変えたいんだろう。

無理やり音楽を好きにさせようとしている。




そして血なまこになって不幸な子供はどこだー、不幸な子供はどこだー、って探し回ってる。

まるで不幸な子供がいないと俺が困るみたいな感じだ。






実際、不幸な子供はいっぱいいるだろう。

筆舌に尽くしがたい悲しい話をインドやアジアではよく聞く。


でもそれは俺や大人から見ての不幸であって、彼らにとっての不幸になるんだろうか。


彼らは彼らでたくましく生きているというのに。








音楽は確かに人生を豊かにしてくれる。

子供たちにとって、必ず役に立つ時が来るはずだ。

でもそれを押しつけようとしている自分に、ここ最近ずっと違和感を感じてる。






3日前の夜のことだった。

パークストリートで路上をしていると、いつもの物乞いの子供たちがやってきた。

ハーイと挨拶して、軽く話した。


彼らとはすでに顔見知りで、さすがにもう俺に金ちょうだいとは言ってこなくなった。

同じ路上で稼ぐ者として、物乞いのお婆さんもオッさんも、俺のことを同業者と見て笑顔で握手する。




「フルートちょうだいよー。」



「お前この前あげただろ。吹いてる?」



「もう1本ちょうだいよー。妹がいるからー。」



「ダメ。」



「なくしたんだよー。なくしたからもう1本ちょうだいよー。」





カチンときた。

本当は失くしてなんかいないはず。


それなのに俺からもう1本もらうために失くしたなんて嘘を言ってくる。



俺がこれを日本の子供たちからもらってきて、君たちのために持ってきたんだよ、大事に使ってねと説明しているのに、軽々しく失くしたなんて口にしやがって。




「失くした!?大事に使ってねって言っただろ!!なんで失くすんだ!!」



「……………………」





怒られて黙っている子供の手にはガムの箱がある。

彼らはこれを売ってお金にしているが、実際ガムを買う人はほとんどいないだろう。

子供たちも、美味しいガムだよーなんて商売はせずに、ただお腹空いたハングリー、ハングリーってお金をせびってくるだけだ。








仲のいいレストラン「バーベキュー」のスタッフのみんなと話していると、こんな話を聞いた。




「彼らベガーの子供は300~400ルピーは稼いでいるよ。かなりいい仕事だと思うよ。そして向こうの角に背骨の曲がった奇形の物乞いがいるだろ。あいつは800ルピー以上は稼いでる。俺たちの倍さ。しかも懐にウィスキーの小瓶を隠してて、飲みながらやってるのさ。」




物乞いがそれなりに稼ぐってのは、これまで世界中の路上で彼らとバッティングしてきてよくわかっている。

実はなかなかの豪邸に住んでる人もいるって話だ。





「彼らはマフィアと繋がってるんですか?」



「このパークストリートの連中は違うよ。でも足がない人とか手がない人とか盲目の人とかいるだろ。あれはよくマフィアと繋がってるよ。わざと切ってるのさ。より稼げるからね。」





映画スラムドッグミリオネアで見たストーリーでは、マフィアがストリートチルドレンを保護という名目で施設に連れて帰り、そこで手を切ったり目を潰したりしてカタワの物乞いを作り上げ、路上に立たせ、あがりを回収するというものだった。



実際、インドにはカタワや奇形の人が半端じゃなく多い。

電車に乗ってたら1駅ごとに盲目の人が入ってきて歌を歌ったりお菓子を売ったりしている。


腕がありえない方向に曲がっていたり、足がバッサリ無かったり、小人の人や、身体中がねじ曲がってる人とか、先進国じゃまず見かけることのない目を背けたくなるほどのハードなハンディキャップのある人たちが、その不具をこれでもかとさらして手を差し出してくる。



不具を隠したりはしない。

悲惨であればあるほど金が稼げるんだ。いかに晒すかを彼らはよくわかっている。




その内のどれほどの不具がわざとやったものかはわからない。

医療が不十分だったり、お金がなくて治療を受けられなかったり、危ない農薬とかで奇形にもなるだろうし、田舎の村では近親相姦もあるかもしれない。




とにかくインドは身体障害者が多い。


金のために人間の命が石ころみたいに扱われている現状をインドでは本当にくっきりと見ることができる。

ここまで人間の命に優劣があり、不平等な国もなかなかない。


あまりにも闇が深くて、めまいがしてくる。













話は戻って、パークストリートで目の前に立つガムを持った少年にこの質問をした。



「音楽は好き?」




この質問をすると、だいたいの子供は食い気味にイエエエエエス!!!と叫んでくる。

音楽は好、イエエエエエス!!!くらいの勢いだ。


音楽が嫌いな子供なんてそういない。





しかしこのガム売りの少年は首を横に振った。

えぇ!?なんで!?って聞いても別にその答えはない。

ただ、なんとなく嫌いらしい。



興味がないのか、それとも本当に嫌いなのか。
マジでビビった。音楽嫌いって言われるなんて。


そもそも、そこからかと。

嫌いなやつに無理やり教えるなんてできんぞと。








ただ彼らは俺がパークストリートで路上ライブをして金を稼ぐところを何度も見ている。

物乞いをするよりもはるかに稼げるところを彼らに見せつけてきた。


僕もああやって稼ぎたい………と思ってくれたらいいんだけど。

未だになんの変化もないし、むしろ嫌いときたか………………















これってなんでだろう?と考えた時に、カーストのことが頭をかすめる。



この前カフェでご飯を食べていたら、バターン!!という音とともにウェイターのオッさんがゴミ箱を倒した。

そしてゴミ箱の中身が飛び出て、床がひどいことになったんだけど、そのオッさんは何もしない。


自分の不注意で倒したんだから、普通ならソッコーで片付けるのに、オッさんはそのゴミには手をつけない。




すると、少しして店の外からまだ10代半ばくらいの汚れた服を着た子供が入ってきた。


その子は散乱したゴミを拾い上げ、雑巾で床を拭き上げる。


ゴミ箱を倒したオッさんはその横で偉そうに子供に指示を出していた。









ゴミの掃除はカーストの低いものがやること、という意識がこのオッさんにも、掃除をしていた子供の中にも間違いなく存在する。


インドでしばらく生活していると、そうした光景に特に驚くこともなくなった。


カデルの学校や家でも、掃除は掃除係りの人がやることであって、生徒や俺たちは掃除をしてはいけないという決まりがある。




だから、きっとカーストの低い人たちは、その見えない鎖が体に染みついていて、諦めるという体質で生きているんじゃないだろうか。

何か新しいことを望むことなんて、とっくの昔にやめてしまったよう。








彼らにも、俺たちと同じだけの時間があり、未来があり、個性があり、素晴らしい長所がある。

教育をし、躾をし、磨けばどれほど立派に成長することか。



俺はただ単にラッキーなだけだ。

たまたま日本に生まれただけでこんなに裕福に生きられている。



























宿の中庭でタバコを吸いながら、コルカタ、孤児院、と入力してインターネットで調べてみた。



すぐにズラリと出てくるのはマザーテレサハウスの情報。

孤児院や病院、ありとあらゆる社会的弱者の拠り所となってる場所だ。


まぁここは世界中から人がやってくる観光地みたいな場所なので、特に興味はない。







その下に別の孤児院が出てきたんだけど、マザーテレサハウスの系列みたいな感じだった。

なにやら日本の団体が支援している孤児院らしく、紹介サイトもある。




トップページにはインドの可愛い子供が、笑顔で元気いっぱいに遊んでる写真が貼られており、まるで日本の老人ホームのサイトみたいにほのぼのしている。


どこにあるんだろう?とサイトを見て回るがどこにも住所が書いておらず、日本の東京の住所だけが載っていた。




「インドの孤児院に行き、可愛い子供たちと触れ合い、社会見学をしましょう!!きっと素晴らしい経験ができることでしょう!!」




という明るい言葉の下に、日本からのツアーの金額が書かれた表があった。かなりの値段の。




なんだか冷めてしまい、iPhoneを閉じてまたタバコに火をつけた。























それから部屋の中でベッドに横になって、ぼーっと天井で回るファンを見ていた。

考え事が頭の中に渦巻いてどうしようもなくて、ギターを持って宿を出た。




パークストリートに行き、バーベキューのみんなに明日コルカタを出ますと挨拶すると、最後の夜だから頑張りなよ!水はいるかい?と優しく肩を叩いてくれる。


そしていつもの場所でギターを構え、通りに音を鳴らす。


この前、弦を張り替えたところなので綺麗に鳴ってくれるんだけど、相変わらず後ろの道路はイカれた無法地帯で、クラクションが嵐のように飛び交っている。

両手で耳を塞ぎたくなるほどうるさい中で歌うには、体力だけじゃなくて精神力も必要だ。


気を強く持ってないとすぐに糸が切れてしまう。






今日は3曲でその糸が切れた。



スイッチが入らない。


足元にはすでに300ルピーは入っている。500円。


目の前を通るたくさんの人々。

今歌えばかなり稼げる、1番のゴールデンタイムだ。


でもギターを置いた。





なにやってんだよ。

稼ぐために来てんじゃねぇんだよ……………












なんの成果も出せなかったことで気分がどこまでも落ち込んでいく。

浮かれた町の中で、1人とぼとぼとサダルストリートに戻る。








はぁ、ちくしょう、何にも巡り会えねぇ。

だいたい、いつも望めばそこに向かうための縁に巡り会えてきた。


そして望んで努力すれば道はだいたい開かれる。

そんなもんだと思う。




でも今回はずっと空回りしてる。
お前の浅はかな考えなんていらねぇんだよとインドに拒絶されてるみたいだ。



はぁ、どうしたらいいんだろ。






とりあえず誰かとビール飲みたいよ。













~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






ちょっとみなさんどうしたことですか?


昨日のポイント、4000点です。



下痢でお腹がボルケーノして、それをネタに超絶気合い入れて自分で爆笑しながら周りにキモッて思われながら面白い文章書いてもこんなにポイント入りません。



いつもの倍です。


この調子で1週間ポイントがたまっていけば、総合ランキング1位も夢ではありません。嘘です。

総合1位は半端じゃないです。桁が違います。








ていうかあんまりこうやって書くと押して押してって懇願してるみたいだからやめます。


みなさん、いつも読んでくれてありがとうございます!








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金丸文武
プロフィール
宮崎県出身。路上演奏の稼ぎのみで日本一周、世界一周を達成。今も世界のどこかを放浪中。

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