何も考えない1日

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2016年4月4日(月曜日)
【インド】 コルカタ






今日は路上はやめよう。


何もない1日が欲しい。




学校行って、音楽教えて、路上やって、移動して、


ずっといつも何か考えてる。
何も考えない1日が欲しい。



と言っても、路上や音楽に没頭してないと余計にいろんなことを考えすぎてしまうんどけど。




















水シャワーを浴び、上半身裸で中庭でタバコを吸う。

今日は特に暑くて、外にいるだけで汗がアゴからしたたり落ちていく。













いつものブルースカイカフェでお気に入りのベジチキンバーガーを食べ、歩いていると、客引きの兄ちゃんが声をかけてくる。


俺もそれに手を挙げる。





これだけコルカタに来ていたら路上でたむろしている彼らとも仲良くなる。

彼らはバッグパッカー相手に宿の斡旋をしたりマリファナやハシシを売ったりして生活してるチンピラだ。



ガラは悪いが、何度も会って話していたらそこまで危害のあるやつらではない。




「ハーイ、調子はどうだい?」



「まぁまぁだよ。」



「そうか、そこでチャイでも飲まないか?」








いつものヒゲもじゃの兄ちゃんと一緒にチャイ屋の横に座ってタバコを吸いながら話した。



昨日はソルトレイクに歌いに行ってたんだよと話すと、あそこはコルカタでも超金持ちしか住めないんだよと言う。

いい会社の、それもそこそこの立場の人たちのエリサさ、と笑いながら言う兄ちゃんが吸っているのはビリーだ。


インドの1番安い、まずいタバコ。







「俺は路上で寝てるのさ。親も兄弟もいなくて1人ぼっち。まぁ友達はいるけどね。」





それが観光客相手の同情を誘う決まり文句かもしれない、と思う自分に少し嫌気がさす。

まぁ同情したところで何も生まれないんだけど。




「そういえばジョンって知ってる?アメリカ人のおじさん。」



「ジョン?あー、白い髪とヒゲの。うん知ってるよ。」









このジョンおじさんはコルカタにもう何年も住んでる根っからの放浪人生を歩んできてる人で、たまにサダルストリートで見かける。

前に少し道案内をしてもらって世間話をしたことがあった。





「ジョンがどこかこの辺りの学校か施設かで子供に音楽を教えてるって聞いたんだけど、それ知ってる?」



「サダルストリートの近くでかい?んー………わからないなぁ。」





この兄ちゃんは子供のころから路上で生き抜いてきた男だ。

この町の表も裏も知り尽くしているだろう。

その彼が知らないと言うなら、この辺りにはそれらしきものはないのかもしれない。



あれからサダルストリートに来るたびにいつもジョンおじさんを探してるんだけど、このところずっと見かけない。

あの時の話がずっと引っかかっているんだけどな。





「この辺りにはないけど、カーリーテンプルの裏手に確かそんな場所があったはずだよ。音楽を教えてるような場所。俺もよくわからないけどね。」



「そうか。ありがとう。」




チャイの素焼きの陶器をゴミ箱に放り投げ、宿に戻った。






















手提げバッグの中に財布とタバコとリコーダーを入れて出かけた。

向かうはカーリーテンプル。



確かカデルの学校でみんなにコルカタに行くんだーと話したら、カーリーテンプルのあるとこだね!と言っていた。


インド人にとったらとても有名な観光地なんだろう。








パークストリートから地下鉄に乗って、シアムバザールという駅まで。


そこの大通りでバスに乗ってダクシネーシュワという場所を目指す。



例によって、走ってくるバスひとつひとつに行き先を叫びまくって聞くというやり方しかできないんだけど、ビビることにカーリーテンプルという呼び方では彼らは分からない。


こんだけ有名な観光地なんだから普通わかるやろ………と思うんだけど、マジで理解してくれない。


そしてダクシネーシュワと言うと、あーはいはい、と納得する。




インドで正しい市内バスをつかまえるのはマジで至難の技だ。





















やがて人のたくさん集まっているあたりでバスを降りた。

周りには裸足で、手にペットボトルや容器を持った人たちが同じ方向に向かって歩いている。


インド人の後について俺も歩いた。



















お寺の参道のようにお土産物屋さんが並ぶ通りをずっと歩いて行くと、しばらくして広い敷地に出てきた。

ここがカーリーテンプルか。















広々としたスペースに何か露店が出ており、軽食やアクセサリーが売られている。



そこを過ぎていくと、ひときわたくさんの人が集まっている場所に出てきて、向こうの方に大きな寺院の塔が見えた。



太陽がサンサンと照りつけ、汗がボタボタ流れてシャツが体にはりつく。


熱風が吹き、インド人のサリーがはためいておばさんのお腹が見える。


俺もサンダルを脱いで、手提げバッグの中に入れた。

焼けた地面は立っていられないほど暑くて、すぐにマットの上に逃げた。







どうやら荷物は全てクロークに預けないといけないみたいで、ここから先は写真はない。

お金が入った手提げバッグをクロークに預けるなんて不安でしょうがないけど、仕方ない。


手ぶらになって列に並び、警備員さんに身体チェックをされゲートをくぐった。





















中に入ると、そこはガランとした殺風景な敷地で、真ん中に大きな寺院の塔が立っていた。

そこに向かって長蛇の列が並んでいる。

人々はみな手にカラフルなお花のブーケみたいなものを持っている。


なんとも不思議な光景だった。


古代の神話って本の中でしか知らない話だけど、インドにいると、あー今この風景はきっと神話の中の話とほとんど変わらないんじゃないかなって風景に簡単に出会える。


何もやり方が変わっていなさそうだ。


俺も列に加わって、ぼんやりと立ち尽くした。


















かなり暑くてクラクラしてくるんだけど、列が出来ているから待つしかない。

後ろのオッさんが体を密着させてくるのが気持ち悪い。


そんなに近づかなくてもいいやろ!?って思うけど、インドでは人の距離が本当に近い。パーソナルスペースってなに?って感じだ。


その気持ち悪さに負けて体をズラしたらソッコーで順番を抜かしてくるから気を強く持ってないといけない。













しばらくすると、塔の近くにいた警備のおじさんっぽい人が、列に向かって手を振った。

こちらにも並んでいいよーということか?



その瞬間、今まで並んでいた人たちが猛ダッシュでそっちに走っていく!!

我先にと新しい列に群がり、人を押しのけ、なぎ倒し、一瞬にして新しい列も長蛇の列になった。




もう、マジでインド人って一言でいいわ。





せっかち。


インド人せっかち。




待てない、我慢できない、周りのこと考えない。

電車とかでもそう。

電車がプラットホームに入ってきたら普通乗り込む人はドアの両側に立って、降りる人の邪魔にならないようスペースを作って、それから乗り込む。

心の余裕がありますね。




しかしインドではドアの前に密着し、開いた瞬間、降りる人と乗る人でラグビー開始。

壮絶な押し合いを制した者だけが電車に乗れ、電車を降りられる。


マジひどい。



だから道路でも信号なんか基本無視だし、前の車が止まってたら、いかなる理由でも動くまでクラクション鳴らしっぱなしだし、もう本当カレー美味しい。


カレーは美味しい。

人もみんな優しいんだけどね。


















少しずつ少しずつ列が寺院の中に吸い込まれていき、ようやく俺も中に入ることができた。


狭いスペースの中で、人に揉みくちゃにされながらなんとか前に進んでいくと、インド人たちの頭の隙間から中央に黒い像が見えた。


手が何本もあるその姿はたしかにカーリーのものだった。


誰もが手を伸ばす中、俺も手を伸ばしてバラモンさんに10ルピー札を渡すと、お花とお菓子を手渡してくれた。

どうやらあげる金額によってもらえるものが変わるらしい。








次から次にやってくる人に押され、カーリー像を拝めたのは一瞬だった。


人垣の隙間に見えたその黒い顔。

インド人たちは一心不乱に祈っていた。

地面に額をこすりつけて祈っていた。




















インドはきっと、根本のところは変わっていかないだろうな。











おそらく10年前に比べたら、今のインドは相当綺麗になってるんだと思う。

バングラデシュみたいにインフラが整ってなくて、町全体がボロボロの開発途中の雰囲気だったんだろう。



それが今、インドは急激に成長し、世界で活躍するような人材をバンバン輩出し、世界屈指のIT産業国になっている。



でも、根本はきっと変わっていない。


いくら資本主義や欧米文化が入ってきたとしても、神話の時代と何も変わらないやり方を貫いているように思える。


ゆっくりとうねりながら、時代に合わせて姿を変形しながらも、この不思議な神々が司る国は人々を捉えて離さない。




ただの国なのに、なんでこんなに面白いんだろうなぁ。



太陽がきらめくガンジスのガードで、人々は水と戯れていた。


俺も水際に立ち、もらった花を宙に放った。

























帰りに寺院の周りを歩きまわり、音楽を教えているような教室、学校らしきものを探してみたけど、まったく手がかりもなく見つけることはできなかった。


やり切れなさに胸が空っぽになってうなだれると、足元で老婆が俺に手を伸ばしている。



何を言ってるかわからないけど、彼らへのほどこしはきっと心の中の神に感謝する行為だ。

この老婆は俺たちの心を試す存在なんだ。





でも金はやらずに歩いた。

ずっと何か考えている。


何も考えない1日が欲しい。











~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



こんにちはみなさん。

昨日ゾロさんと僕どっちが嫌われ者かという記事を書いたんですが、とりあえずゾロさんからは反応ありませんでした。


俺嫌われもんちゃうし!!知らんけど!!って来るかなと思ったんだけど、反応なしです。



ゾロさん、たまに勝手に名前使ってすみません。


スウェーデンのゴッドランド島に行ったら世界遺産の城壁にいい感じの見張り塔がありますからそこで野宿してみてください。


うわー星きれーって言ってたら雨が降ってきて終わりますから。


あれキツかった…………



なにわともあれお互い安全な旅しましょう。









ていうか昨日の記事でインポイントが異常なほど入ったんですがなんででしょう?


いつもは1800~2000ポイントなんですが、昨日は3000ポイントをヨユーで超えてきました。


3000超えはそこそこのトラブルとかイベントがあった時くらいしか発生しないポイントなんですが。






バナーを押していただいたみなさん、ありがとうございます。

おかげさまでインド情報カテゴリーではぶっちぎりで1位です。


世界一周カテゴリーはやっぱり激戦区なのでまだまだ1位には遠いですが、僕なりに面白い旅をしていきたいと思います。








旅の中の小さな楽しみに付き合っていただいて感謝します。



押していただいたみなさん!!

帰ったらラーメン食べに行きましょう!!



なんなら合コンしましょう!!



モツ鍋屋さんスタートで!!







今日もよい1日を。









旅の動画、6000円の世界一周日記、コンタクトはこちら。

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金丸文武
プロフィール
宮崎県出身。路上演奏の稼ぎのみで日本一周、世界一周を達成。今も世界のどこかを放浪中。

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