今回の旅に至った経緯

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2016年2月9日(火曜日)
【大阪府】 難波








日本で過ごす最後の日。






朝、カンちゃんの作ってくれたマフィンサンドのご飯を食べ、それから余っていた荷物を全て宮崎の実家に郵送した。

大きな段ボールになったけど、たった1800円だった。

5000円くらいするかなって思ったのに。

















































それからカンちゃんと2人で難波に行き、日本らしいものを食べようとお寿司のランチを食べ、最後の買い物をした。





これまでずっと使っていた楽譜ノートを新調しようと無印良品へ。


長年雨に濡れまくったりしてズタボロになっていた楽譜ノートはもうさすがに限界だった。

カッコよくて丈夫そうなリングファイルをゲット。









次に百円ショップで小さなポーチを買った。

俺は路上をやるのでコインが半端じゃないくらい多くなるってのは前回の一周中によく思い知った。普通の財布ではどうもならない。


いつもコインはジップロックに入れていたけど、今回はちゃんと大きめのポーチを使おう。










さらにインドの友達にお土産を買おうと靴屋さんを回ってみた。



欲しいのは雪駄。

インドは暑いので日本的な雪駄をプレゼントしようと思った。






しかし雪駄なんてなかなか売ってないもの。


ついでに風鈴も買っていこうかなと思いついたんだけど、こんな真冬に風鈴なんか売ってるとこがどこにもなくて困ってしまった。







でもそこは地元大阪のカンちゃん。





道具屋筋に行ったらあるんやない?







ということで難波からグランド花月の横を通って道具屋筋に行ってみたら、まぁあるわあるわ。


























日本らしいもののオンパレードで、もうこれ買っていこうかなと思ったわ。













インド人がこれつけたら面白いだろうなぁ…………













道具屋筋は仕事をする人たちのための通りで、事務用品から飲食店の食器、調理器具とか、マジでここに来ればなんでもかんでも揃うって場所だ。


雪駄も風鈴もすぐに見つかった。


インドの友達が喜んでくれたらいいな。
























そして大事な人のところに挨拶に行った。



四ツ橋にあるデザイン会社、「デザインスープレックス」。














俺のホームページはこのデザインスープレックスさんが管理してくれている。


もともとは路上で歌ってるところでここの社長さんと出会ったのが始まりで、それからというもの、いつも社長さんは俺のことを的確にバックアップしてくださっている。


過剰なバックアップではなく、少し手助けやヒントを出してあとは自分で気づくんだよ、という人。



その緊張感がいつも心地よく、とても尊敬できるクリエイターさんだ。






社長の片腕である北山さんの神がかり的なパソコン技術もあって、最高に信頼できるデザイン会社。








「え!?明日なの!?そうかー、明日行くんやなー。よっしゃ、今からライブやろか!」



「ええ!それはちょっと…………今夜は関空に行って空港泊する予定なんです。明日の朝のフライトなんで。」



「えー、そうかー。いやー、寄ってくれて嬉しいよ。またホームページでやって欲しいことがあったら海外からいつでも連絡してや。」





木村さん、本当に感謝します。
あの日木村さんにお会いできたことでどれだけ僕の活動をたくさんの人に知ってもらうことができているかわかりません。


また元気に帰ってきます!!

その時は一緒に歌いましょう!!



















それからもう1人会う約束をしてた女の子と合流して、少し早いバレンタインチョコをもらった。


出発の日にちはあまり大きく告知はしてない。

いつの間にか行ってたってくらいがちょうどいいもんな。




「えー、私フミ君にチョコあげてないー。」




カンちゃんが寂しそうな笑顔で言った。




「今夜美味しい唐揚げ作って。バレンタイン唐揚げでいこうよ。」



「うん!美味しいの作る!!なんか肉大好きな子みたいやけど!!」




















夜まで色々と用事を済ませて福島の家に戻り、早速荷物をまとめた。


買っておいた大きなキャリーバッグには寝袋やマット、そして全国で集めた大量のリコーダーをぶち込んでもまだ余裕があり、もう洋服も入れちまうかと詰め込んでみるがまだ全然隙間がある。
























服なんてこんなもんで充分。


必要になったら向こうで買えばいい。












結局キャリーバッグの中にほとんどのものが入ってしまい、背中にせおうリュックはいつものようにスカスカ。

まぁこっちにはタバコとか細かいものを入れとけばいいか。


















そして新しい楽譜ノートに歌詞カードの入れ替えをした。
















ボロボロやな………………長いこと使ったなぁこの本。





日本ではもちろん日本語のレパートリーをメインで演奏しているので、これも全部持って行ってたらノートがかなり重い。


日本語の曲は向こうではほとんどやることはないだろう。



いや、あるかな。


いや、ないだろう。




いや、やっぱりあるかな?










まぁこれはやらないよな。










インドで山谷ブルースとか渋いけどね。
































今まで使っていた楽譜ノートの中身を全部引っ張り出してみたら、英語の曲だけでもとんでもない数になってしまった。

昔やっていたけど、いつの間にかやらなくなって隙間に埋もれていったレパートリーたちがどんどん出てきた。



ガースブルックス
ガイクラーク
ニッティーグリッティーダートバンド
ジェリージェフウォーカー
カーラボノフ
ロッドスチュワート
ボズスキャッグス




CCRのフールストップザレインとか、ニールヤングのアフターザゴールドラッシュとか、



シティーオブニューオリンズとかデッドフラワーとか。







10代後半からアメリカの60~70年代のフォークロックを聴き始め、むさぼるようにCDを買って曲をコピーしてきた。


高校の授業中は、いつも英語の歌詞カードを見ながら曲を口ずさんで覚えこむ日々。


友達たちがルナシーとかグレイとかジュディマリを聞いてる時に、ずっとニールヤングやロバジョンやジェイムステイラーを聞いていた。



そんな蚊帳の外にいる自分が好きだった。

いつだって、自分は他の奴らとは違うって、そんな風に気取っていた。









それぞれの曲にそれぞれの思い出がある。


音楽の師匠であるテディーさんにたくさん教えてもらった。



あの時、あのライブでいきなりリードを弾けと言われてテンパって恥をかいた曲。

英語の歌詞の意味がわからなくて歌っていたらちゃんと勉強しろ!と怒られたこともあった。


みんなみんな、俺の下地を作ってくれた曲たち。




ずっとページの奥にしまっていたそれらの曲たちをページの上に持ってきた。



今度の海外は俺の培ってきたもの全部の総力戦だ。
いっぱいやるぞ。








これはやらない。




















「できたよー!!はいー、食べるよー!!」



カンちゃんが作ってくれた最後の晩ご飯。













唐揚げと味噌汁、サラダ、納豆と山芋短冊。

カンちゃんはすごく料理が上手だ。


子供みたいな見た目だけど、なにをやらせてもテキパキとこなす。


そして余った時間でプラプラしてるからいつもみんなに、カンちゃんは仕事してないって思われる、と嘆いている。





カンちゃんの周りを味方にするオーラは誰からも愛されて、敵を作らない。

こんな頼りなさそうなのに、俺なんかよりよほどしっかりしている。




「うまーい!!!うますぎる!!最高のバレンタインだよ!!」



「やったー!これが醤油タレで、これが塩唐揚げで、こっちがタバスコ味!!」






海外経験が長いカンちゃんの味付けはいろんなハーブとか外国の調味料を使ったものが多い。

食べ慣れないものもあるけど、料理が上手だからどれもすごく美味しいんだよな。






日本での食事、残りラス1。






















晩ご飯を終えてシャワーを浴び、さぁ、そろそろ出発しよう。

フライトは明日の朝。

なので今夜のうちに関空に行って空港泊をするつもりだ。







と、思っていたんだけど、晩ご飯を食べたらなんだか行く気が失せてしまった。


フライトは朝の9時55分。

別に朝早く出れば充分間に合う。




「もう朝にしよっか、ベッドでゆっくり寝よう。」



「そうだね。うん!そうしよそうしよー。」



「じゃあ、耳かきして!!」




ひと気のなくなった深夜の関空のベンチでカンちゃんに耳かきしてもらうなんてロマンチックだろうなと思っていたけど、まぁいいか。























荷物を全部まとめ、部屋の電気を消す。


ベッドに入るとカンちゃんが抱きついてきて、しばらくするとスースー寝息を立て始めた。

暖かいカンちゃんの体温。

すべすべした肌。


頭を抱きしめながら、iPhoneに今日の日記を書いていく。





















今回の旅を決めたのはいつだったか。


もしかしたら前回の一周中に、インドを出る時にはもう決まっていたかもしれない。

インドで歌を教えようとして出来なかった時ことを思い出すと、モヤモヤした気持ちがいつも胸の中で音を立てた。








やっぱりもう1回チャレンジしに行こう。

インドのあのストリートチルドレンに音楽を教えて一緒に稼いでやろうという気持ちが、なにをキッカケに大きく膨らんだかはわからないけど、確か夏ころには、年明けに行こうと考えていた。




しかし、そのころちょうどカンちゃんと付き合い始めていたので、何の気なしにその意思をカンちゃんに伝えたんだけど、いつも明るいカンちゃんが急に真面目な声になった。




「え?じゃあ私はどうするの?置いていくの?」




きっと数ヶ月で帰るから、だから少しだけ待ってて、とカンちゃんに言いながらハッと思った。









俺はまたこの言葉を言ってる。

今までずっとこの言葉を言ってきて失った恋がいくつもあるのに。

傷つけて寂しい思いをさせてきたのに。












「………カンちゃんも………一緒に行く?」




この言葉を今までずっと言えなかった。

旅は1人でするものだと思っていたし、そもそも旅についてきてくれる女の子なんて世の中にそうはいない。



いつもいいホテルに泊まるわけじゃないし、色んな苦労があるのを大前提に誘うなんて、ハナから選択肢になかった。




「じゃあ私、仕事どうするの?」


「旅とか別に興味ないし。」




いつもなら当然のように断られる。



でもカンちゃんはこう言った。





「えー!行くー!!行く行くー!!仕事いつ辞めよう!!早くマネージャーに伝えなきゃ!!うわー!旅行けるなんて嬉しすぎる!!」




これが俺に対して気を使って言ってる言葉ではないことはよくわかった。


なんせカンちゃんは10代の頃からアメリカで暮らし、バリで暮らし、ヨーロッパやアフリカ、東南アジア、さらにインドに1人で行ってインド最高って言える子だ。


俺と同じように、秘境の絶景に感動し、安ホステルのドミトリーで欧米人たちとワインを酌み交わすことを楽しいと思える女の子。





そろそろ旅欲が爆発しそうになってたのー!!嬉しいー!!と喜ぶカンちゃんの言葉を聞いて、とても嬉しかった。


初めて一緒に旅できる彼女ができたことがたまらなく嬉しかった。












「じゃあさ、もういっそのことインドの後にお互いの行きたいところ行きまくろうよ!!」



「えー!!なにそれ最高すぎる!!」



「それでさ、今まで得た知識と経験を活かして外国でお金を貯めて帰ってこよう。お金使うんじゃなくて貯める!!それで日本に帰ってきてからゲストハウス始める資金にしようよ!!」



「えー!でも………フミ君は歌って稼げるけど私どうしよう………」



「いいよいいよ。カンちゃんの分くらい頑張って稼ぐから。隣でフレンチブルみたいに座ってればいいよ。ホエーって。」



「ダメ!!私も稼ぐ!!フミ君には頼らないから!!私も私が出来ること探す!!あーもう!!最高すぎるー!!」









それからカンちゃんは毎日、自分が海外でどうやってお金を稼げるかをネットで調べていた。

貯めたお金をどうやって日本に送金するかも調べ、2人での旅に夢を膨らませた。




カンちゃんは数ヶ月後に辞めたい意思を職場に伝え、寂しいけど行って来なよー!羨ましいー!と職場のみんなにも賛成してもらえたみたいだった。

















旅が好きで好きでたまらないカンちゃん。



それでも、やっぱりどこか不安はあった。

治安のいい国ではヒッチハイクもするだろうし、キャンプもするかもしれない。

こんなに可愛いオシャレな女の子に不衛生なことをさせるかもしれない。



それに対して申し訳ないという気持ちに、きっとなると思う。

俺はカンちゃんにこんなことをさせて、って。






でもちょっと前にカンちゃんが言った言葉を聞いて、その不安はだいぶマシになった。




「私、カンちゃん待たされるんだ、って周りに言われるの大嫌い。だって好きで待ってるんだもん。それに今回フミ君と旅に行くことをみんなに、ついて行くんだー、って言われるのも嫌い。フミ君について行くんじゃなくて私が行きたいから行くんだもん。でもどうしてもそう言われるんよねー、男の人と行くと。フミ君の旅じゃなくて2人の旅なのにね。」







もう、なんなの?カンちゃんって神なの?

俺が言って欲しい言葉をど真ん中でブチこんできた。



確かに俺が友達と一緒に旅に行くことにして、周りから、あーついて行くんだーって言われたらめっちゃ嫌。

おい、なめんなよ?と。


そんな流されやすい意思のないくっつき虫みたいな風に見られるなんて耐え難い屈辱だ。



そのプライドをカンちゃんは持っている。



その、ついて行く女、というヒロイズムに甘んじる女ではない。






「いやー、カンちゃんキャンプでシャワー浴びれなかったりしたらごめんね。」



「え?なんで謝るの?キャンプすることで私に対してごめんねって思うってのは、私がついて行く女ってことだよ。2人の旅なんだからフミ君が私に謝ることなんてなんにもないよ?私キャンプ大好きだよ。多分フミ君がそろそろホテル泊まろうよーって言っても、むしろ私がキャンプでいいやんーって言うと思うー。でもドライヤーとコテは持っていく!!」









20歳の時に旅する人生を選んで、色んなものを失った。


でもその分色んなものを手に入れて、色んなところに行くことができた。



周りの同年代のやつらはそれなりに仕事で出世して、家庭を築いて、幸せそうな生活を送っている。

いい車やテレビを買って、家を建てたやつもいる。





でもいっつも思う。

旅する人生を選んで後悔はない。


その上でカンちゃんという宝物にまで出会えた。


文句のつけようがないほど、今、完璧に幸せだと言える。














「んー…………フミ君、そろそろ寝ないと明日早いよー………むにゃむにゃ…………」



目を覚まして腕の中でもぞもぞ動いているカンちゃん。


時間は深夜の1時を回っている。





「んー、そろそろ寝るねー。大好きだよー。」


「大好きー。色んなところ行こうねー。」





iPhoneを消して布団にもぐった。













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2016年2月8日(月曜日)
【広島県】 宮島







ゆうべの打ち上げ席でのこと……………






「金丸君、明日何時に帰るん?」



「えーっと、早いんですよね…………朝の5時15分くらいの電車に乗らないといけないです…………それで広島まで行って高速バスで大阪です…………」



「早いなぁ。なんやー、俺も関西帰るんやから乗せてったのになぁ。でも、寝坊はしゃあないよな。」





そうニヤリと言うのは、この前兵庫県の三田でお世話になった金谷さん。

わざわざ兵庫から山口まで車でライブを見にきてくれたのだ。


金谷さんも明日兵庫に帰るし、一緒に来ていたお友達の女の人が大阪の人なので、ちょうど大阪まで走るみたい…………





「そうかそうか。まぁしゃあないわな。でも、寝坊もしゃあない。」



「ちょ、だ、ダメです。もう高速バスのチケット取ってるし………」



「俺らは帰りに広島で宮島行ってカキ小屋行こか言うとるんやわ。金丸君も行かへんか?あー、でも高速バスのチケット取っとるんやもんなぁ。しゃないか。」



「か、牡蠣………!!!で、でもそんなゆっくりしてたら大阪に帰るのが遅くなるし、もうカンちゃんとゆっくり過ごせるの1日くらいしかないんで早く帰りたいし…………牡蠣………宮島………」



「せやな、しゃあないな。カンちゃんとの時間を大事にせなな。宮島に連れて行きたかったんやけどなあー。」








そう、もう出発は水曜日の朝だ。



月曜日に帰りはするけど、高速バスだと昼には着く。
金谷さんと車で帰ったら夜になる。




大好きなカンちゃんと1秒でも長くいるためには、予定通り朝イチで高速バスに乗ることだ。





4時50分起きで。





打ち上げを早く切り上げて。





打ち上げを早く切り上げて………………








あー!!カンちゃんのため!!

すまんみんな!!あんまり飲みすぎると明日寝坊するからあんま飲めん!!

だから王様ゲームもなしで!!










「金丸君、カンちゃんに電話しよか。」



「え…………あ、はい、今かけました。」



「ちょっと貸して。あー、カンちゃん?いきなりでごめんな。ところで明日早起きできる?新幹線代出すから広島来ーへん?いやー、宮島はええよー。え?宮島初めて?そりゃお参りしとかなアカンで。それから牡蠣は好き?安芸の牡蠣は美味しいでー。うんうん、待ってるでな。はいー。」



「ま、マジですか………」



「カンちゃん来るて。やから今夜はゆっくり寝て明日一緒に宮島行こかー。」













…………………………………


















「ヒョオオアァアアア!!!!!パイ揉み祭りじゃああああああああああああ!!!!!アイラ!!今すぐ割り箸をくれ!!」



「い、1本でいい?」



「1本で王様ゲームができるわけねぇだろうがこのヤロウ!!!!人数分だよ!!そしてなるべく目印がつけやすいやつを持ってこい!!ユウコのパイを揉むううううえううえ!!!!!!」





そして王様ゲームで最初は森進一のモノマネをするとかいうクソどうでもいい命令から初めて巧みにキスとかにもっていって、しばらくしてビール買い出しに行ってくるねーって女の子連れ出して、星が綺麗だねって心にもないこと言いながら森進一っていうか森に連れ込んで立ちバックという完璧な流れ!!!
















などということには1ミリもならず、みんなでまったり飲んで1人でゆっくり寝ました。

健全です。




アイラ!!今回もマジでマジでありがとう!!

やっぱりアイラは盟友だよ。ぶつかることもたまにあるけど、そういうとこさらけ出せるのってお前くらいだわ。


またやろうね!!



みっちゃんもユウコちゃんもありがとう。
またどっかで!!



そしてライブに来てくれたみなさん、心から感謝します。

最後のライブをたくさんの人たちに見てもらえて本当に嬉しかったです。

またお会いしましょう!!
























「よっしゃー、ホナ行こうかー。」



駅前のホテルに泊まっていた金谷さんと合流し、広島方面に向かって走る。

ちなみに金谷さんと一緒に来ていた女の人は身元が割れるとまずい女の人なので詳しくは書かないでね、とのこと。


怪しすぎる(´Д` )









そんな3人で宮島の駅に到着。



もうすぐカンちゃんが大阪から到着するのが嬉しくてたまらない。


たった3日離れていただけなのにこんなにも嬉しいなんて、女性でこんなにも人生が左右されるものってのをカンちゃんに教えてもらえたよな。




電車が到着し、改札の向こうからテクテク歩いてくる童顔のピグモンを発見。


カンちゃん会いたかったー!!


すぐに抱き合う俺たちを見て、すぐイチャつくなぁと金谷さんが呆れていた。






































「ホナ、宮島行こかー。」



いつも目の前の国道は走っていたけど、実際宮島に渡るのは10年ぶりだ。



360円で往復のフェリーチケットを買い、冷たい風が吹きすさぶ瀬戸内海の上を進んでいく。


やがてあの海に浮かぶ有名な大鳥居が見えてくると乗客たちは我先にと甲板に並んで写真を撮っていた。




















































島に上陸し、奈良公園に比べてやる気のない鹿たちを眺めながら歩いていく。

そうしてすぐに厳島神社に到着。











全てが水に浮かぶ造りになっている世界的にも珍しいこの社殿は平清盛によって建造されたもので、世界遺産に登録されている。

瀬戸内海のおだやかな水面に映える朱色の大神殿はとても日本的な風景であり、そして浮世離れした光景だ。



















海に浮かぶ廊下を歩いて行き、本殿についた。

神官さんが祝詞をあげており、荘厳な雰囲気が漂う中、俺たちも手を打ち、頭を下げた。

たったこれだけのことだけど、この厳島神社の威厳もあいまってとても背筋がのびる思いだ。

また海外に旅に出る前にこんなところで安全祈願ができてよかったな。







すると金谷さんがスタスタと横の社務所みたいなところに歩いて行って何か受け付けしている。



「金丸君、カンちゃん、これに記入して。祈祷してもらうから。」



「え!!マジですか!!」



「海外行く前に金丸君に祈祷してもらいたかったから宮島に連れてきたんよ。俺も今年厄年やからしとかなアカンかってん。」






受け付けを済ませ、裏の待合室で呼ばれるのを待った。


うおお……………こんなちゃんとしたご祈祷なんて初めてだ。

しかも厳島神社て…………


さらにさっき金谷さんがお金払ってる時に値段が聞こえてしまったんだよね……………




ご祈祷、1人5000円……………




「カンちゃん!5000円だって……!!ヒソヒソ………!!」



「無理!高すぎる……!焼き肉食べられる……!!ヒソヒソ……!!」




ご祈祷ってそんなにするんだね…………


















やがて名前が呼ばれ、みんなで拝殿の奥へ進んだ。

ピシッと冷えた床に座ると、神官さんが祝詞をあげてくれる。
さっき書いたそれぞれの受け付けの紙を元に願い事が読み上げられ、最後になんか大きな金の扇みたいなやつで頭を小突かれて祈祷は終了。


御守り、お札、お米、お菓子とかそんなのが入った袋を渡された。





こ、これで5000円か……………


いやー、なんかすっごいご利益ありそうな気がしないでもない気がしないでもないでもない!!

むしろご利益しかない気がする!!!


旅の安全を祈願したけど、もうこれで完璧やね!!














































ご祈祷を終えて、千畳閣を見に行き、土産物通りの裏の地元の人たちのエリアをゆっくり歩きながらフェリー乗り場に戻り、宮島を後にした。


そしてやってきたのはここ。






















ふおおおおあお!!!!!!!カキ小屋初めてえええええいいいいいいいけえええあかえけえ!!!!!!!




「はいー、前払い制ですー。ご注文はー?」



カキづくし定食を頼むと、ドンと目の前に牡蠣が盛り盛りになったカゴが置かれた。



ちょ!!し、システムがよくわからん!!













ボロボロの破れまくったザルを持ってそこらへんの空いてる席に座り、早速牡蠣焼き!!

軍手をはめて牡蠣を並べて蓋してあれして醤油とかどうしよう!!


水気がなくなるまで焼いてって書いてるけどどうすればいいの!?

スープがない焼き牡蠣ってダメじゃない!?


でもそこらじゅうに体調壊しても自己責任って書きまくってるし!!!

そんなに壊すの!?





ボカン!!




キャー!!


うわー!!




網の上で焼いてる牡蠣がいきなり爆発して汁を撒き散らすので、みんなキャーキャー言ってる。

た、楽しそう!!

でも顔に汁とんだらキレる!!











なにこれ?















なめんなよ?

















お決まりですね、っていうかうめええええええええええええええええええあかええええええええ…………………










高速バスに乗って帰らなくてよかったああああああああああああああああ!!!!!!!!!








カキフライも死ぬほど美味くて、牡蠣飯もおいしいし、牡蠣味噌汁も………いや、これには牡蠣は入ってない。



もうしばらく牡蠣は大丈夫ですってくらい牡蠣をむきまくって、大満足。


外国じゃ牡蠣は食べられんもんなぁ…………



いや、ヨーロッパあたりなら食べられるか。






「日本での食事、残りラス4です!!」



「ははは、貴重なカンちゃんとのラス5のうちのひとつを一緒に食べてごめんね。」



「金谷さん、死ぬほどありがとうございます!!」



「これでインドに行く前にお腹壊したらオモロイね。」



「全然面白くないです!!」








もう日本にいるうちに美味しいもの食い納めじゃああああああ!!!!ということで、この流れで尾道ラーメンも行っとくか!!ということになり、牡蠣定食でお腹限界なのに1時間くらいで尾道に到着。




「金丸くん、尾道ラーメンどのお店がいい?ラーメンなら金丸くんに聞けばええやろ?」



「金谷さん………僕に尾道ラーメンを聞きますか………ふふふ……………熟女ものAVなら任せといてください!!」




熟女、結構好きです。












というわけでトンチンカン。



















「お、美味しいわ。さすが金丸くん、知ってるねー。」




よ、よかった…………(´Д` )

この前、尾道に来た時に大好きなつたふじに行ったんだけど、年末ってこともあって2時間待ちの上にあんまり美味しくなかったからちょっと自信なくしてたんだよな。


修華園でもよかったんだけど、やっぱりここは地元の人が好きなトンチンカン。


本当はトンチンカンだったらカツ丼をイキたいところだけど、お腹の中が牡蠣祭りなのでラーメン一杯で吐きそうなくらい大満足!!


グルメの金谷さんに美味しいって言ってもらえてよかったー!!



















「金丸くん、じゃあ日本に帰ってきたら飲みに行こうね。今度は男の遊びで。」



「ホナ、カンちゃん、一緒に女の遊びしに行こうねー。」




大阪に着いた頃にはすっかり日も暮れており、日本で過ごす残り2日がもうすぐ終わろうとしていた。

でも金谷さんのおかげで最高に充実した1日を過ごすことができた。




やっぱりカッコいい社長さんってフットワーク軽いし、偉ぶってないし、ノリが死ぬほどいいし、遊びを知ってるよなぁ。


俺もこんな男になりたいな。



「だってオモロイやん。オモロイことやろうよ。ホナね!!金丸くん、元気で!!」




金谷さん、本当に本当にありがとうございました!!

どうかお体にお気をつけて!!
























「よーし、カンちゃん、もうこうなったら食べたいもの食べに行こう!!辛ラーメンも捨てがたいけど!!」



「そうだね!辛ラーメンも捨てがたいけど美味しいの食べに行こ!フミ君の好きなの行こう!!」





自転車に二人乗りして福島の町を走った。

風が冷たくて、カンちゃんが後ろからしがみついてくるのが可愛くて可愛くて仕方なかった。




やべぇなぁ。


大好きな人がたくさんいてマジで幸せだ。






サバー美味しい!!


もうお腹破裂!!

























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日本最後のライブと強制カテゴリー移動!

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えっと、昨日のことなんですが、ちょっと驚くことがありました。


世界一周ランキングの中から僕のブログが外されていました。




ええ!?また!?




またってのは、前回の世界一周が終わってから日本に帰ってきたとき。

ブログを世界一周カテゴリーから別のカテゴリーに移動させようと思ってライフスタイルってカテゴリーに移動したんです。

周りにはミニマリズムとか断捨離とかそんな奥様ブログばっかりだったんだけど、まぁ僕のライフスタイルを綴るものなのでここでいいかなと思って移動したんだけど、秒で強制移動させられました。



ウケるーって思いました。








まぁあれは確かに強制移動させられても仕方ないかと思ったんですが、今回はちょっと話が違う。




今回も強制移動させられたんだけど、移動先がインド旅行カテゴリーと世界一周後体験談カテゴリーのふたつ。

これにポイントを50パーセントずつ振り分けて移動させられてました。









ちょっと待ってよと。



確かに今更新してるブログは10日遅れほどなので、まだ日本にいる内容だ。

世界一周中ではない。


でも世界一周に向けて秒読み状態のものだし、実際すでにシンガポールに来ており旅は始まっている。



世界一周後体験談、ってやつには当てはまらない。








さらに、今回の旅がインドにしか行かないものと思われているみたい。

だからインド旅行カテゴリーに振り分けられている。



今後のルートについてはもう少し後に書きたいと思っていたんだけど、仕方ないので書きますが、インドの後はドバイ、それからイスタンブール、そして陸路でヨーロッパ、北欧を周り、アフリカにも行こうと考えています。


これは充分、世界一周カテゴリーに当てはまると思う。










なんでこんな強制移動させられるんだろう?


まぁ今の段階の記事では、インドだけちょろっと行くんだろ?それに今は日本のことを書いてるだろ?と思われたんだと思う。




でもそれを言ったらランキングの中にはもうとっくに旅を終えて日本に帰ってきてるのに半年くらい前の日記を書き続けてる人もいるし、日本での生活を普通に書いてる人もいる。


一部のエリアに旅行に行って、日本に帰ってきてまたしばらくして別のエリアに旅行に行くっていうスタイルの人もいる。


ワーホリとかで何ヶ月間も同じ国に滞在してる人も多い。



俺がカテゴリー違いならもっとカテゴリー違いな人は他にもいくらでもいるんだけどなぁ。







じゃあなんで強制移動させられたのか。






きっと誰かからクレームがいくんだろうなぁ。運営さんに。

そして上位だと目立つから文句の対象になるんだろう。







強制移動させられたのを見て、すぐにルートのことなんかを書いて運営さんにメールを送ったら、世界一周カテゴリーに戻してはくれたんだけど、それでも、




世界一周カテゴリー……80パーセント
インド旅行カテゴリー……10パーセント
世界一周後体験談カテゴリー……10パーセント




って感じで振り分けられている。

もう旅始まってるから体験談カテゴリーじゃないんだけど…………

行くところもインドだけじゃないからインド旅行でもないし………


うーん、100パーセントで世界一周にいたいんだけどなぁ。


まぁそのうち戻るかな。





昨日、半日くらいランキングから姿が消えて心配してくれた方々には申し訳ありませんでした。

これからもよろしくお願いします!











2016年2月7日(日曜日)
【山口県】 岩国市







「よーし、それじゃあ行こうかー。忘れ物ない?」





朝、アイラの車に乗り込んで家を出発した。


後部座席は倒してフラットになっており、今日のライブの機材や食材、ドリンクなんかがたくさん積まれている。


ゆうべはお酒をあまり飲まずに早めに寝たので体調もすっきりしていた。

















晴れ渡る空の下、錦川沿いの道を走っていく。

岩国の町中からはずれ、緑の山に囲まれたのどかな田舎の風景が広がっている。



川の土手には桜の木々が並木になっており、今は寒風に枝をさらしているが、もう少し暖かくなれば淡いピンクの花びらが咲き誇り清涼な春の風が吹き渡る。


岩国といえば米軍基地が有名だけど、実はこれほど日本的なものはないという錦帯橋がある。


その曲線を描く木造の巨大な橋が岩国城の下にかかる様子はあまりにも風情に溢れている。




太陽がきらめいて、風が気持ちよかった。














「おー!!すげー!!なんだここー!!」



「わー!!カッコいいー!!」













到着したのはめちゃくちゃ歴史を感じさせる木造の渋いお屋敷だった。

かなりわかりづらい細い道の奥にあり、隣の丘の上にはお稲荷さんへ続く石段がある。

こりゃなんか大事な建物なんじゃないかと思ったら実際、県の有形文化財に指定されているというから驚く。

水西書院という建物だ。






























マジでこんなところでライブなんかしていいのか?と中に入ってみると、もうたまらん。


純和風の作りになっており、畳の広間はすごく開放感があり、欄間の装飾も調度品もどれも素晴らしく味わいがある。


いやー!!これはたまらんわ!!


アイラ!!最高の場所をありがとう!!













































出演者は3人。

地元の有名な歌手のユウコちゃん、同じくみっちゃん。


みっちゃんとは初めてだけど、ユウコちゃんとはもう何回か一緒に対バンしたことがある。


初めて会ったのは8年くらい前のライブの時。

まだ10代だったユウコちゃんだけど、あの頃からずば抜けた歌唱力だった。


あれからユウコちゃんは事務所に入っていろんなところに活動の場を広げ、今はフリーになってさらに精力的に活動している。





みっちゃんはアイラの推薦で今回のライブに出てくれることになった男性弾き語りシンガー。

この前、唄人羽はねにプロデュースしてもらってCDを作ったらしい。





どっちも対バンが楽しみなメンバーだ。





























みんなでせっせと準備しリハーサルを終え、アイラも受け付けと物販コーナーを作った。


地元の人の手作りクッキーやベーグルが並び、家庭用のコーヒーメーカーがコポコポ音を立てている。


立ちのぼる湯気が窓から差し込む日差しに輝き、ガラス越しに鳥の鳴き声が静かに聞こえる。

ライブハウスとは違って遠くローカル線の電車が走り抜ける音が響くが、それもまたこういったライブの味だよな。


















開場時間の前からお客さんが集まってきて、広間に置かれた座布団はすぐに足りなくなった。


1番手のみっちゃんがステージに立った時には座る場所もないくらいにたくさんのお客さんで賑わい、アットホームな雰囲気でライブがスタート。



みっちゃんの軽快でポップな演奏に手拍子が起こり、明るい大広間がさらに明るい空気に包まれた。


2番手のユウコちゃんはさすがの歌唱力に、さらに場数を踏みまくってるのがわかるステージングで盛り上げ、ものすごくいい雰囲気に。




そして最後の俺。












ステージの椅子に座ってギターを抱えると、座布団に座るお客さんたちが綺麗に見えた。

まるでばあちゃんの家に遊びに来たような、そんな雰囲気。



客席には懐かしい顔がたくさんあった。


昔対バンしたことがある音楽仲間たち、旅中に会った人、そしてブログの読者さんたちも見にきてくださっていた。



なんだか音を出してしまうのがもったいなくて、そのライブ前の無音の時間に浸っていたかった。














アンコールをもらって、最後はみっちゃん、ユウコちゃんみんなでスタンドバイミーを演奏した。

お客さんたちは立ち上がり、踊り、すごい盛り上がりになって手拍子と笑い声に包まれた。


楽しかったな。


いいライブだった。

日本最後のライブが今日でよかった。




































「よっしゃー!打ち上げやるぞー!!」



「飲むぞー!!お疲れ様ー!!」




ライブが終わってアイラの家に移動してみんなで酒盛りした。















「金丸君、これお土産っていうか差し入れ。」




「マジですか!?開けていいですか!?」





わざわざ兵庫県からライブに来てくださった金谷さんが何やら袋を渡してきた。


金谷さんからの差し入れなんて楽しみすぎる!!!!













「な、なんですかこれ…………ただの卵じゃないですか…………」




「よく見てみて。」


















て、テンガって書いてある………………………









なんでみんなそんなに俺にテンガをくれるんたろう…………………





ていうかなんだこれ!!卵の形のテンガて!!

ツイスターってどこがどうなってるの!!??もうわかんない!!!




「開けてみたらええでー。」



「わ、わかりました………!!」




























はうあ!!!!











「あ、金丸さん、何持ってるんですかー?えー、何その卵ー。」




「ユウコちゃん、ほら、これって美味しいんだよ。食べてごらん。」



「えー、そうなんですか?どんな味なんだろー。」













ハァハァハァ…………


ついでに俺の卵もスクランブルにしてもらってい……………









ユウコちゃんのファンに殺されるからやめときます。











そんなこんなでラストライブは終わった。





出国まで、あと3日に迫っていた。











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2016年2月6日(土曜日)
【山口県】 岩国市







「文武ー、これってなんの写真かわかる?」





朝、起きて1階に降りると、アイラがテーブルの上で何かを切っていた。

どうやら明日のライブのチケットみたい。













背景に薄く柄が入っており、組み合わせるとチケット8枚で1枚の写真になるようで、寝ぼけながらなんとか繋ぎ合わせてみる。


するとなんとなく絵が見えてきた。

あ、これ俺の写真だ。




「文武、この写真覚えてる?スペインの南部のどこかの町で文武がカフェでコーヒー飲んでる写真。あの写真が文武のこの前の世界一周の中で1番好きな写真なんよ。」





それはカディスでの写真だった。

青空が輝くスペインの美しい石造りの町並み。

石畳の上、オープンテラスのテーブルに座ってエスプレッソを飲みながらタバコを吸うのがとても好きだった。


あの壮麗で豪壮な石の町。

花々が窓際で咲き、人々は穏やかに笑い、中世の歴史がそのままに乗ったヨーロッパはとても心を落ち着かせてくれた。



いい日々だった。

あの日、あの時のあの場所にもう戻ることができないということはとても無情なことだけど、新しい日々を作ることはできる。


















「えーっと、じゃあビールがあと4本とナッツ類とお茶と、えーっと、あと何だっけ?」



「コーラ買おうよ。」



「コーラはー、4本あればいいか!」




今回のライブはすでに機材が全部揃ってるライブハウスやバーでやるものではなく、別の会場を借りているため完全に手作り。


音響機材も、ドリンクもフードも、全部アイラが手配してくれている。

もうなんでも売っちまえってことで、知り合いのお米も販売するみたい。



ライブでお米て( ^ω^ )





「もういっそのこと野菜も売ったら?」



「お、それもいいねぇ、よし、知り合いの農家さんに電話してみる!!」


















それから2人で買い出しに行き、明日の準備をし、アイラがあの曲はやらんにゃいけんじゃろう!?と好きな曲をリクエストしてきたので急遽2曲もセットリストを入れ替えて練習をした。


あのころよくやっていた俺も大好きな曲をリクエストしてもらえるとすごく嬉しい。


オリジナル曲はその時その時の心情を書き記したものなので、何年か経てばやる曲も大幅に変わってしまう。

でも、今だからこそ表現できる歌い方もあると思う。


















この夜も路上に出ると、岩国の音楽仲間であるセイゴさんが見にきてくれた。



「うおーー!!セイゴさんー!!!」



「フミーーー!!!今日あたりおるんじゃないか思うて来てみたんじゃあ!!フミに会いたかったでー!!」



顔をくしゃくしゃにしてあんまりにも子供みたいな笑顔で喜んでいるセイゴさんを見てるとなんだか小っ恥ずかしくなってくる。

本当に恋人に会うみたいな喜び方をしてくれるんだもん。


セイゴさん、僕もめっちゃ嬉しいです( ^ω^ )

















「よっしゃー!飲もうで!!」



コンビニに行ってきたセイゴさんがビニール袋から缶ビールを取り出して渡してきた。

今夜はかなり寒くて体が芯から震えてくるけど、そんな中での冷えた缶ビールも………悪くはない。



「セイゴさんは何飲むんですか?」



「俺はこれっちゃ!!」



ウィスキーの小瓶を取り出すセイゴさん。

変わんねぇなぁ。




まだ岩国のライブハウスで一緒に対バンしてた時、セイゴは控え室でいつもウィスキーの小瓶をあおっていた。


いつも顔をくしゃくしゃにして笑って、情けないけどカッコいい男のロックを歌っていたあのセイゴさんが今はお父さんになってんだもんなぁ。




「フミ、明日のライブ、楽しみにしてるけぇの!!世界行ってどう変わったか見させてもらうけん!!よっしゃ!!ラーメン食べ行こう!!」




























この前の愛媛県でお会いしたタクマさんもたまたま仕事で岩国に来ており、路上を見にきてくれた。

みんなで飲みながらワイワイ歌って、とても楽しい路上だった。









あのころは今で、今もあのころ。


あのころは今で、今もあのころ。










~~~~~~~~~~~~~~~~~







こんにちはみなさん、お久しぶりです。金丸文武です。


久しぶりにこの世界一周ランキングに戻ってきました。








6000円の世界一周を終え、日本に帰ってきてからの1年半。
様々なことにチャレンジして忙しい日々を過ごしていました。


本を出版し、CDを発売し、世田谷区民会館で大きなライブをやりました。


色んな偉い人に会って、懐かしい仲間に会って、日本中の胸をしめつける風景と再会しました。






僕なりに色んなことにチャレンジしてきた1年半。

ストリートライブの稼ぎのみで世界一周、という冒険を達成したおかげで今までの人生とは大きく変わった日々を過ごしましたが、やはり僕は僕です。


日本の空気の中では自分のやりたいことがぼやけてしまいがちですが、やはり心の声に従って生きることはとても大切なことです。










今回、世界一周ランキングに戻ってきたのはインドに行くからです。


前回の一周中にたくさんのストリートチルドレンたちと出会い、物乞いである彼らにもっと稼げる方法を教えたい、同じ路上で生きる者として音楽を教えて一緒に稼ぎたいと考えました。






世界一周が終わったら落ち着こう、次の旅が終わったらもうやめよう、そうやって旅に出て、帰ってくるころには次の旅の理由を見つけている。



旅の原因は心の奥底から生まれてくる衝動で、まるで足元から伸びる影のように切り離せないものです。



インドの後の予定なんかはまた数日後のブログに書いていこうと思います。


ちなみに現在はシンガポールにいます。
あと1週間くらいシンガポールかなー。












このブログはあくまで日記です。

何もない日は短いですが、色んなことがあった日はとても長いです。


僕はなるべくその時その時に感じた微妙な感情まで書き残したいと思っています。

その感情の揺れこそが旅の宝です。



楽しかったー、美味しかったー、寂しかったー、だけではもったいない。


僕の文章力では全部は表現できないけど、旅の心情を残すことで読んでくれたかたに異国の風景を感じてもらえたらと思います。













そんなわけでまた旅します。

今回はそんなに長いことはしないと思いますが、完全に新しい旅になるはずです。



新しい風景と、感情に出会える旅ができる。










あ、それと下ネタは控えめにしますね……………



もっと下ネタをーーーー!!!!って言ってくる怖い女の子とかいるんですよ。

もっとエグいのをおおおあお!!!!って。





日本でブログの読者さんだった人にたくさん会ったけど、だいたいみんな曲者です。

必ずなんか持ってる…………




でもそんな人だから面白いんだけどね( ^ω^ )










というわけで世界一周ランキングのみなさん、これからよろしくお願いします。










チンチン!!













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電車の中にギターを忘れよう

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2016年2月5日(金曜日)
【山口県】 岩国市
















朝6時に起きて、ギター持って寒い寒い言いながら梅田まで歩いて高速バスに乗り、広島から電車に乗り換えてライブのある岩国市に到着して電車の中にギターを置き忘れるという技術。







うわぁぁぁ、俺なにしに岩国来たんだろう。

空がすっごい綺麗だなぁ。
















おぺええええええええ!!!!!つってダッシュでホームに戻ったら、岩国が終着駅だったので電車がまだ止まっており、無事ギター戻ってきました。


ギターと肩掛けバッグしか持ってきてないのになんでギター忘れるんだろう……………

















それにしても広島駅の中で食べたお好み焼きがマジ美味かった。












駅ビルの中にお好み焼き屋さんがズラーっ並んだソースの匂いが立ち込める通りがあるんだけど、やっぱり広島に来た人たちはみんなお好み焼きを食べたいようでどのお店もかなり混雑している。


そしてそれぞれにおばちゃんたちが呼び込みをしていてなかなか入りづらい。







意を決して、テキトーに入店。老松ってお店。

ちなみに麗ちゃんってお店が1番人気みたい。









みなさん、この写真を見てどう思いますか?













美味しそうですよね。わかります。



広島のお好み焼きってのは言わずと知れた広島スタイルで、一般的な関西風お好み焼きとはまったく別物。

クレープみたいな薄生地の間に焼きそば、豚肉、キャベツ、目玉焼きを挟んでおり、何層にもなっているので味わいが次から次に変化してとても美味しい。





でもそこじゃないんです。この写真で気づいてもらいたいところは。










上に写っているでしょう。




あいつが。





マヨ様が。















広島でお好み焼きを食べたことのある人ならば、これがどれほどの偉業なのかわかってもらえると思います。





広島のお好み焼きって基本マヨネーズかけないんです。

ソースのみ。

鰹節とかもだいたいないです。



さらに、みんな鉄板の上で保温した状態で鉄のヘラを使って食べます。






もうマジ戸惑う。




生粋のマヨラーである僕からしたらマヨネーズのないお好み焼きなんて、爛漫のない宮崎、ギターのないボブディラン、パイズリをしない巨乳みたいなもんです。

マジ困るってことです。






しかもなんかみんなヘラで食べてるから俺もそうしなきゃいけない的な空気になって頑張ってヘラで小さく切りながら食べようとするんだけど、あんな鋭利で幅広なものを口に入れようとしたら歯にカチカチあたるし唇の端っこにソースつくし、マジで困る!!!!!









しかし、今日の俺は覚悟を決めていた。




絶対にマヨネーズをもらう。

そして箸で食べる。






これを、竹内力がお好み焼きを目の前で焼いていたとしても必ず貫き通す。


周りの広島人たちから、なめとんけ!!ワレ頭もみじ饅頭にしちゃるぞって言われてもマヨネーズをもらってみせる。








大げさだと思うかもしれないけど、マジで広島のお好み焼き屋さんではそんな暗黙のルールが存在している。


昔の俺はその空気に負けて、なにも言わずおとなしくマヨネーズのないお好み焼きをヘラで口の端にソースをつけながら食べていた。




もう負けない。


俺はあの時の俺ではない。




世界中を旅してきて、自分の意思と決断でいろんな困難を乗り越えてきた。


意思を貫くこと、その尊さをこれでもかと学んできたんだ。






いかに広島のお好み焼き屋が頑なであろうと負けない。

もし、そんな食い方するやつにウチのお好み焼きは出せんけぇのぉ!!って怒られたら、あー、はいはいさいでございますか、って店を出てやる。特大のオナラをしてから。



やってやる。


やってやるぞ!!!
















「すみません!!……………マヨネーズください!!!!」



「はいどうぞー。」






普通にマヨネーズくれました。


そして箸で食べました。





とても美味しかったです。































というわけで今週の日曜日にあるライブのために岩国市にやってきた。


週末に路上を挟もうと思って金曜日から前乗りだ。


おかしな話なんだけど、大阪から高速バスで山口県の岩国まで来たら6500円くらいする。



でも少し手前の広島市までだったら3000円くらい。

広島市から岩国市までは電車で750円。







どゆこと?

誰が乗るの?岩国行き。










電車を降りて改札まで行ったところで、あれ?なんか右手が軽い、あ、ギターない、ふーん………………………おぺえええええええええ!!!!!!アババババ!!!


ってなってダッシュで戻ったら電車がまだ止まっていたので無事ギターを取り戻し、忘れ物王子健在。




いやー、ウケるわーってすぐフェイスブックにニヤニヤしながら投稿していたら、友達のアイラが駅まで迎えに来てくれた。















「いえーい!!文武久しぶりー!!」




相変わらず元気全開のアイラ。

久しぶりやなー!1年半ぶりかー!!





アイラと前に会ったのは台湾の台北のとき。


俺の世界一周の終盤で会いに来てくれ、3日くらい一緒に過ごした以来だ。
















まだ俺が日本一周をしていたころ。

そのころはまだライブができる箱をあんまり持っていなかったので、自分で探して飛び込み営業をかけていた。

この岩国市でもそうで、どこかいいお店ないかなーと駅前をウロついていたら、アーケードの中に大きなストラトキャスターの看板がかかった、いかにもライブハウスです!って感じのお店を見つけた。


その名もロックカントリー、略してロッカン。
岩国の英語直訳( ^ω^ )



ドキドキしながら中に入って行って、日本を旅してます、よかったらなんかのライブに突っ込んでください!とスタッフさんにお願いした。


普通なら音源くださいとか、今ちょっと演奏してみてください、って感じでオーディション的なことを要求されるんだけど、ここでは、おー!いいですねー!やりましょやりましょ!!とソッコーでライブを組んでくれた。


それがアイラとの出会いだった。










アイラは若いころから海外を放浪していたバッグパッカー。


旅人同士、話も合ってすぐに仲良くなって、それからというものアイラに何本ライブを組んでもらったかわからない。



ただアイラは原発反対とかそれに伴う選挙活動とかをバリバリにやっている女なので、意見が食い違ってぶつかることも何度かあった。

お互い若くて、それぞれの主張を曲げずにぶつけあったもんだ。










今回、海外に行く前の日本での最後のライブを組んでもらった。


岩国で、アイラの主催でライブができて嬉しいよ!!





































「じゃ、文武、これチラシだからよろしくね!!」



イベンターとして数々のライブを企画しているアイラなのでチラシのデザインもお手の物。

いい感じのチラシを渡され、夜の町にやってきた。




















岩国の飲み屋街は、マリフという変わった名前で、米軍基地のアメリカ兵と日本人たちが入り混じって赤い顔をして歩いている。





あぁ、そういえばずいぶん久しぶりになってしまったな。
何日路上やってなかったっけ?



ギターを取り出して、恐る恐るアスファルトに声を出す。


すると全然声が出なくてびっくりした。

おお、最近全然路上やってなかったもんな……………





まぁなんとかなる。
いつもこれからだ。







「あれ?………あれー!!金丸君じゃろう!?うわー!久しぶりじゃねぇ!!ほら、うち来て歌って歌って!!」




横のスナックのママが出てきて声をかけてくれた。

この辺りのスナックはいくつか馴染みがある。


あー、懐かしいなぁ。






「ママー!!お久しぶりです!!」









やっぱ路上は楽しいわ。












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宮崎県出身。路上演奏の稼ぎのみで日本一周、世界一周を達成。今も世界のどこかを放浪中。

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